今日は久々に稀少植物・保護巡視活動(パトロール)で男鹿三山に行った。
男鹿三山は低山ながらも植物の種類が豊富で稀少植物も多い。
初夏になると他の低山では花はとても少なくなるものだが、
男鹿ではランの仲間が数種類咲いているし、
男鹿で発見された花のひとつ、デワノタツナミソウ(シソ科)がちょうど見頃を迎えているはずだ。
門前から五社堂へ駆け上がる。
このあたりの雑木林は春は花の宝庫だが、さすがに今の時期は花が少ない。
ウリノキの花
ミツバウツギの実
(右上)ホタルブクロの蕾
他にはヒロハアオヤギソウの地味な緑花とオカトラノオの蕾を見たくらいか。
デワノタツナミソウは中腹より上の道端に現れる。
場所によっては青紫の花筵を拡げたように咲くものだが、
今年は花数がとても少なかった。
今年は暖冬で季節の推移も十日くらい早く進んでいる。
したがってもはや終盤モードだった。
デワノタツナミソウ
デワノタツナミソウ
(右上)コケイラン
いつも一緒に咲いてるコケイランはほとんどが終わっていた。
ここから先はクモキリソウ属(Liparis)のランが多くなる。
ジガバチソウ
ジガバチソウ
(右上)クモキリソウ
クモキリソウは例年ならば七月以降に咲くものだが、今回は既に咲いている株も有った。
アキタスズムシソウが盛りを迎えていた。
以前はセイタカスズムシソウと思われていたが、2019年に新種として記載された。
スズムシソウは終盤モードだった。
毛無山山頂付近で。
ギンリョウソウ
(右上)サンコタケ
ひときわ鮮やかなオレンジの奇妙な物体を一個だけ見つけた。
これはサンコタケ(三鈷茸)というキノコの一種で
ひどい悪臭を放つとも聞くが、私の鼻には感じられなかった。
フタリシズカ
自衛隊道路を歩き、男鹿本山の山頂脇を通る。
そののり面で見た花たち。
ヤマタツナミソウだろうか。
(右上)ミヤマトウキ
キリンソウ
今日の保護巡視活動(パトロール)だが、入山者にはひとりも会わなかった。
平日で朝、曇っていたせいなのか、
はたまた登山者は秋田駒ヶ岳や鳥海山など高い山に行ってしまったせいなのか。
下山後、安全寺近くのなまはげ大橋から男鹿三山を眺める。
今日はこのあと寒風山を通って帰った。
寒風山の山上から男鹿三山を振り返る。
今の時期、寒風山は花が少なかった。
ノハナショウブ
(右上)スズサイコ
ヤマトキソウ
以上。
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