冬になると、雪や曇天に関する愚痴やらボヤキが多くなる。
face book上でこれをやると、
太平洋側や関東以西にお住まいの方々にはなかなかご理解頂けないようで(-_-;)いつも説明に苦慮している。
中には、雪が降ってスキーが出来ていいね!
などと言われることも有るが、雪国に住んでいるととてもそんな気分になれない。
此方では雪は娯楽やスポーツの対象ではなく、生きるために闘う相手、鬼なのだ。
昨年末、年甲斐もなく、鬼滅の刃を観て感動したもんだから、
今年の冬は何やら鬼殺隊メンバーになったような気分(´π`;)☆\バキ
さて、今年の冬、秋田は久々に大雪に見舞われている。
特に私の実家がある横手の状況は酷いようだ。
それがどんな状況なのか、言葉で説明してもなかなか理解してもらえない。
が偶々、十年前(東日本大震災の有った年)に作成したレポートがあった。
それをご覧いただければ大凡のところは理解しやすいかもしれない。
本来なら穂高岳の続編をアップすべきところだが、今日はそのレポートを復刻してみようと思う。
当初、今日(2011年1月29日)は、東京に(本業で)出張する予定だったが、
急に事情が変わり、東京行きは取り止めになった。
かわりに行ったのは雪深い横手の実家。
実家玄関からは、白銀に輝く奥州アルプスの峰々が間近に望まれた。
その姿は、涸沢から望む穂高連峰を髣髴とさせるものがあるが、
全山、雪と氷から成ることから、欧州アルプス、いやヒマラヤ山脈の方が近いかもしれない。
新雪が降り積もったら、ヒマラヤ襞も現れそう。
こんな山脈を作るに至った造山運動の凄まじさにしばし思いを馳せ・・・
・・・とそろそろ、種明かしをしよう。
実家の玄関前にも大人の背丈を越す高さの雪が。
欧州ならぬ奥州アルプスの正体は、実家前を走る市道の片側に屹立する雪の壁だった。
手前が奥州アルプス。奥に見えるホンモノの山並みが奥羽山脈前衛。
八甲田山には及びもつかぬが、一応、『雪の回廊』になっていた。
で、我々(私と家内)は、ここへ何しに来たのか。
(´π`;)一応、除雪の応援である。
奥州アルプスをバックに婦人除雪隊の皆さん。右下の黄色いソリが噂の『ママさんダンプ』。
どうやって雪の壁を登ろうかと思案中の除雪隊員
赤壁じゃない雪壁を登って、奥州アルプス越しに奥羽山脈前衛を望む。
右手前の鉄骨はビニールハウスの屋根。
先行していた母(現在は施設入所中なので居ない)の見つめる先には、
林檎畑と向かいのお家があった。
向かいのお家は二階屋根と地面が繋がっていた。
参考までに、ほぼ同じ場所の初夏の様子(詳細はこちら参照)。
左側にはビニールハウス。右奥にちょんまげ松。
ビニールハウスやちょんまげ松を基準にすると、積雪量がどの程度なのか、凡その察しがつくと思う。
現在の積雪量は約160センチ、通算の降雪量は5m超
(その後、2月1日の積雪量は192センチ、通算降雪量は6m超になった)。
雪を被って『かまくら』のようになっているのは、林檎の木。
こちらはうちの柿の木。
こんなふうに雪を被ってしまうと、林檎の木は、もう使い物にならなくなる。と母がつぶやく。
雪を被ると、太い枝が裂けて折れ、更に野鼠に喰われて散々な有様になっている。
果樹農家は屋根の雪下ろしよりも果樹のメンテナンスを優先して頑張っているが、
今年はいくら下ろしても新しく降り積もるので、どうしようもない。皆疲れきっている。
こういったことがテレビで報道されるのは、もう少し先のことだろう。
うちの実家では、昨年、父の死去に伴い、昨年のうちに林檎の木は全て始末した。
屋根の雪は、さいわいなことに数日前、プロの除雪隊(大工さん)が下ろして行ってくれた
(二階屋根の雪下ろしは今年の冬、二回目)。
我々、除雪応援隊の使命は、下ろした雪を更に遠くへ投げ飛ばすこと。
落ちた雪は、圧縮されているので、予想外に重たいが、
それをしないと家屋の窓は塞がったままであり、家の中に日が入らないのだ。
豪雪地帯では、このように一階の窓ガラスに覆い(囲い)を施していることが多い。
これは雪の圧力でガラスが割れないようにとの措置。
雪をほりあげ、どかせば、このように室内に日光が入ってくる。
今日は真冬日だが、時折、日が差し込むから、これでも好天日。
作業の終わった後、近所の雪の回廊を散歩してみる。
この除雪機は近くの家のものだが、今朝、故障してしまい、修理を待っているところ。
各家々の前の雪壁は、そのまま『かまくら』や雪の造形として転用出来そうだ。
しかしそんなことをする人は誰も居ない。
スキーに出かける人もたぶん・・・(T_T)居ない(スキーするのは太平洋側の雪の積もらない処にお住いの御方が多い)。
皆さん、日夜、雪と格闘するので充分、疲れきっているのだ。
翌1月30日、日曜日。
昨晩からずっと雪が降り続いている。
秋田市の自宅付近の積雪は80センチくらいになるだろうか
(秋田市は沿岸部なので風が強く、雪はあまり積もらない。例年なら30~50センチ程度)。
それでも横手実家に較べたら、この程度の雪は屁でもない
と言いたいところだが、
(つ‐T)道路は除雪されていないし、時折、吹雪いて何も見えなくなる。家を出るには少し覚悟が必要。
1m近く積もった物置の屋根の雪下ろしをしようと、家の裏側に廻ってみたら、
巨大なスガ(氷柱)を発見。その先端は地面に達していた。
2011年のレポートは以上。
最後のスガ(氷柱)は何やら鬼滅の刃を連想させる。
昨晩、横手実家近所に住む親せきと連絡が取れ、実家(現在は空き家)の様子を聞いたところ、
2m超の雪壁に阻まれ、玄関に入ることは不可能。人力でそれをどけるのは一日ではゼッタイ無理。
除雪業者に頼み、重機(ブルドーザー)で可能な範囲まで削ってもらい、それから人力でコツコツ掘るしかない。
なお実家前の市道は完全一車線になったので路駐は不可、だから来ない方がいいとのこと。
今朝の地元紙を見たら、横手市の積雪は189センチに達した。もしかしたら早晩、
2011年の最大積雪(192センチ)を越えるかもしれないとの報道だった。
この次、生まれ変わるならば雪の無い国ですな。
以上。
凄いですね!今年はオーバーの予想ですか。
こちらは雪は山の方にチラッ・・
毎回予報に期待するのですが・・残念と言える
地域です。
又、最新の積雪の奥州アルプスの機会が(笑)
ありましたら見せてください。
ありがとうございました。
昨晩の親戚の話では大雪で道路も狭くなっており、
来てもクルマを路駐できないから来るな
とのことでしたが、来週はどうしても横手市役所まで
行かなければならない用事があるので、
通り過ぎてみようと思います。
同時に除雪業者に玄関前の除雪を交渉してみます。
北海道に行くときには国道13号線から国道105号線を経由していくことが多いんですが、
冬はすごいんですね、ビックリです。
一度冬に車で行ってみたい気もするんですが命がけになりそうなんで止めておきます。
雪下ろし注意して頑張ってください。ではでは。
昨年一昨年は超暖冬でかまくら祭りの雪確保にも不自由するほどでしたが、
今年は一変して10年ぶりの豪雪です。
昨日、秋田市から13号線を走って横手まで行った方の話では、
大雪で除雪が追い付かず、道路が狭まり、ずっとノロノロ運転、
立ち往生寸前なので行かない方がいいとのことでした。
どうぞ、雪に負けずに、お身体を大切に、この冬を乗り越えて下さい。
雪国とは言っても、毎年こうではなく、昨年一昨年は異常なまでの暖冬でした。
確か昨年は屋根の雪下ろしがありませんでした。
一昨年はかまくらの雪が足りなくて岩手の山奥から借りて来たような記憶があります。
最近は雪に限らず、雨も風も暑さも、
全国的、いや世界的にも天候のふれ幅が大きくなっているように感じます。
こちらは幸いにも豪雨や台風の被害はしばらく免れております。
今回の大雪もなんとか凌いで行きます。
横手市に従妹が嫁いでいますが、たいへんと嘆いてます。
県南の方々が本当に気の毒です。何も応援できなくて申し訳なく思います。
同じ秋田県なのに、沿岸部は楽させてもらってます・・・
ご実家もたいへんですね。壊れてなければいいのですが。
今年もよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
>同じ秋田県なのに、沿岸部は楽させてもらってます・・・
沿岸部は雪は少ないですが、冬場の日照不足や稲妻、吹雪は県南以上に厳しいですね。
県南に住んでた頃、大雪にはまいりましたが、日照は割と有ったように記憶してます。
後年、「横手晴れ」という現象だと知りました。
実家が損壊するかどうかは時の運、今年の県南は十年に一度有るか無いかの大雪です。
(秋田市住民としては)横手や県南に皆さんにエールを送るばかりです。
フォローありがとうございます🙇🙇😊😊
これからもよろしくお願い致します🙇🙇😊😊
ブログ頑張ってくださいね😊😊
冬場は山に登らないため、昔のホームページの焼き直しばかりで恐縮ですが、
今後ともよろしくお願い致します。