(本記事は旧ホームページの古い記事をブログ用に復刻したものである。)
(本頁は「久しぶりの山形と上杉鷹山公」の続きである。)
上杉鷹山公や直江兼続、お猿さんに別れを告げ、
白布峠(約1400m)を越えたら、そこは福島県だった。
西に望む高い山々は飯豊連峰か。
福島県側の峠道は思ったよりも短く、
あっという間に裏磐梯・桧原湖(湖面標高約820m)のほとりに到着した。
桧原湖はわざと人気(ひとけ)の少ない西岸を廻り、裏磐梯高原駅へ。
磐梯山の峨峨たる山容は雲に包まれ、見えなくなってしまったが、ここを基点に五色沼を散歩してみる。
最初は柳沼。
続いて青沼。
その後はるり沼、弁天沼で折り返す。
こういう地味な草はおそらく誰も写さんだろな。
ミクリ
(右上)ドクゼリ
ミツバ
(右上)オオウバユリ
沼も良いが、森林も素晴らしい。
此処にはいろんな種類の広葉樹のほかにアカマツなどの針葉樹も混じっている。
また小鳥の種類が豊富なことでも知られている。
林の下には岩が累々と・・・
林の下の累々とした岩は、1888年の磐梯山の大噴火(山体崩壊)で押し流され、堆積したもの。
その時の土石流は磐梯山北麓の川を堰き止め、
桧原湖や五色沼をはじめとした多数の湖沼を生み出したのは有名な話。
周りの森林は鬱蒼としているが、この120年の間に成立したもの。
陽樹のアカマツが混じっている(残っている)のは、森林の歴史がまだ浅い証拠だと聞く。
森を出る前にちらりと磐梯山が見えた。
五色沼の入り口、桧原湖の畔にたいそう立派なホテルが立っていた。
30年前、裏磐梯で夏を過ごした時、こんな建物は無かった。
これからサミットでも開催されるのだろうか。
猫魔ホテルとは名前が (´π`;)怖そう。
ところで裏磐梯で買ったお土産は何故か(ソーラーで)尾を振るニャンコだった。
飼って15年なるが、いまだに元気に尾を振っている。
裏磐梯高原の中心部・剣ヶ峰地区を掠める。
此処には私モウズイカが学生時代(約30年前)、
夏を過ごした別荘じゃない実験場(宿舎)があったはず・・・
その建物は交番の向かい、立派なバス停の陰にまだ残っていた。
きちんと草が刈られ、蜘蛛の巣が張ってないところなどを見るとまだ現役として活躍しているらしい。
大学時代の私は超貧乏、バイトが本業だったので、あまり愉快な思い出はない。
しかし、この実験場に二週間も寝泊り(自炊)し、
日中は特長(とくなが=特別に長いゴム長靴)を履いて、
やぶ蚊、ブユ、アブ、ヒルと格闘しながら裏磐梯一帯の湿原植物を調査し、
夜は風呂にも入らず酒をかっくらって寝た・・・
当時を思い出したら、あの頃が無性に懐かしくなった。
♪あの時、僕は若かった~。
あうぅ(つдi)極めて普遍性の無い話題になってしまいスマソ。
今日の昼過ぎには、福島市に行き、
友人のはまうつぼさんに会う約束もあったんだ。先を急ごう。
「浄土平&怪人はまうつぼさん」へ続く。
>素敵ですね。学生さん時代から見るとバックトゥーザヒューチャーして戻って来た感じな... への返信
コメントありがとうございます。
16年も前の話を復刻したもので恐縮です。
今考えると裏磐梯はほろ苦い思い出の地ですね。