ミセスファーマーの『農家の嫁日記』

東京から北海道の農家に嫁いで13年目になりました。
今年のテーマは「頑張らない」。ぼちぼちとマイペースにやりますヨ☆

里帰り ~北斗星編~

2015-01-28 | 旅行

今年も行ってまいりました・・・1月19日から26日まで、車中2泊+現地5泊の里帰り旅へ。

北海道に嫁いで以来、かれこれ5往復半ほど利用してきた寝台特急北斗星ですが、この3月

での廃止が決まって(不定期便は8月まで運行らしい)、ミセスファーマーが乗車できるのも

これが最後となりました そんなわけで今回は特別な思いでこの列車の旅を満喫することに。

 

今回は往復とも予約が取れたのは9号車でした。何度も利用してきたのにこのタイプの車両は

初めて 木目調のシックな内装とも言えますが、要はおそらく古いタイプの客室なのだと思い

ます。それでも個室が取れたのは奇跡に近いし、最後にして初めての経験なので嬉しくなって

最初から写真を撮りまくり 行きは2階の10番、階段を上がってから左側の扉を開けると

私の部屋です

 

この個室はカード式のキーで鍵の開け閉めをするようになっていて、キーは乗車後に車掌

さんから手渡されます。ところが意外とキーのロックに手こずり、ちょっとカードの接触が悪い

となかなか一発で鍵がかからなくて困っちゃいました まぁ、こういうところも老朽化して

いる部分の一つなんでしょうね。でもカードは持って帰れるので乗車の記念になりました

 

2階の部屋の中はこんな感じ。窓側は天井がカーブになっているので立ち上がるのは無理ですが、

座ったり寝転んだりする分には充分な広さです。線路から遠いし、廊下を歩く人の足音もほとんど

気にならず、完全個室でなかなか快適ですヨ

 

暖房の調節も自分でできるし、4種類のBGMも選べたりします 

翌朝は5時半過ぎに目覚め、ちょっと気が早いかなと思いながらも6時頃に食堂車へ行って

みるとすでにサロンカーの方へ続く長い行列ができていてビックリ 食堂車は6時半から

なんですよ~ 慌ててミセスファーマーもそのまま列に並びましたが、こんな事は初めて。

とにかくもう北斗星は最後ということで、連日ほぼ100%の乗車率で運行している様子で、

切符の手配から始まって食堂車の利用、果てはシャワー券の購入まで、ぼやぼやしてると

何も手に入らないという雰囲気でした。とりあえず20分ほど列に並んだお陰で開店1回目で

何とか席に着くことができました。そしてこれも今までになかった事ですが、殆どのお客さんが

カメラを持って歩いていて、写真を撮る撮る 相席になった他の3人もそれぞれ一人旅の

鉄ちゃん達で、席に着くやいなや写真撮影開始といった具合。傍から見るとなんだか滑稽に

見える行為だけど、ミセスファーマーも父親譲りのDNAで充分に鉄子なわけだから、この際

一緒に楽しんじゃいましたヨ ただ皆さんと違うのは、他の人たちは北斗星に乗る事が

旅の目的だという点で、切符が取れたから会社を休んだとか帰りはLCCの航空券でとんぼ

返りだと聞き、私など足元にも及ばないほど筋金入りの鉄ちゃんたちだったのでした

 

上野に着くまでの間は部屋でゴロゴロしたり、食堂車の営業が終って静かになったサロンカー

へ行ってちょっとひと息。雪の無い車窓の風景を眺めて過ごしました

 

最後の乗車記念に、今まで買ったことのない記念グッズも買っちゃった~

定刻通りの午前10時5分、無事に上野駅に到着しました。

 

やっぱりこれは撮っておかないとね

・・・って、実際はこ~んなに人だかりで、撮影も大変なんですから~ 上野の13番ホームは

北斗星から降りる人、写真を撮影する人などでごった返していました。 普通の日でこんなだから、

最後の日はどんな人混みになるのやら・・・

さてこちらは帰路、25日の札幌行きです。

 

今度は1階の7番です。1階の客室のほうが天井は幾分高いので、広くて動きやすくなっています。

 

自分の部屋へ行く前に食堂車でシャワー券を購入し、予約時間の午後7時半からシャワーを

浴びてサッパリしたところで(と言うよりは、実際は暖かくなりすぎて汗が噴き出してしまった

夕食タイム 乗車前に大急ぎでエキュート上野で買って来た、イベリコ豚重弁当と“たっぷり海の

幸の美味サラダ”をいただきました ビールを飲んで気持ちよくなったのと旅の疲れもあったのか、

青函トンネル通過も気づかないほどよく眠ることができましたヨ 

 

翌朝6時半過ぎに函館駅に到着。ここで切り離しの作業が行われるので、やはり皆さんカメラを抱えて

一目散に降りて行きました 停車時間10分という短い間に、ミセスファーマーは改札を一旦抜けた

ところにある売店まで走り、朝ごはんのお弁当を購入

 

迫り来る発車時刻とにらめっこしながら、北海道内を牽引する先頭車両の写真を・・・と思ったらここでも

先客の撮影隊が鈴なりになっていて、思う様な写真を撮れないまま再び車内へ戻りました 朝から

なんて慌しかったんでしょう でもね~、皆さんこんな感じなんですよ~ 北斗星に別れを惜しむ

人たちの姿は、各駅や沿線の線路脇などでも本当に多く見られました。

 

早朝のため売店には5種類のお弁当しかなかったので、その中から選んだ“大沼黒牛飯折”。朝食にしては

ちょっとヘビーだったけど、とても美味しかったです

 

そうこうしているうちに列車の旅も終盤へ。車窓が海岸風景になるとミセスファーマーが降りる駅まであと

わずかです。最後にゆっくりコーヒーを飲んだりしながら寛ぎました。

定刻の8時59分、駅に到着。北斗星が見えなくなるまでホームで見送り、楽しかった旅行が終りました。

北斗星は無くなってしまうようだけど、またいつかこんなゆったりした列車の旅ができたらいいな~

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コメント (4)
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