ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・横尾谷右俣~南岳(3032.7m)

2012年10月08日 | 山歩き
2012年10月6日~8日

10月は、この連休以外まともに取れる休みがない。
今年は紅葉の色づきもいいらしい。5日のニュースで涸沢の紅葉などもやっていた。
多少は混むの覚悟で行ってみた。
ウェストンルート第3弾(途中まで?)

第1日目

天候:曇りのち夜から雨のち雪
コース:上高地~横尾~本谷橋~横尾谷右俣

混むの覚悟とはいえ少しタカをくくっていた。
のんびり6時着くらいで沢渡着。
すでに大橋近辺はもちろん第1駐車場も満車。。。第3駐車場という聞いたことのない駐車場へ。
ここ、来年オープンする環境省のビジターセンターのあるところだ。
ここはまだボチボチしか停まっていない。準備して地下通路を通って、できたばかりのビジターセンターへ。


沢渡ビジターセンター

そこから少し戻って第1駐車場のバス乗り場へ。もうこの時点でとんでもない人であった。
トイレのところでタクシーで行きそうな人を捕まえて、タクシーに乗る。
7時前には上高地着。



上高地に到着するバスから次々と人が吐き出されてくる。
さっさと出発。もう人の切れ間がほとんどない。


明神

明神はスルーして徳沢へ向かう。徳沢もすでに随分とテントが張ってあった。


徳沢キャンプ場

ここで少し休みを取って横尾へ。すでに100名以上は抜いた。
途中、トレランらしき人にも何人か抜かれるが、なにもこんなとき来ることはない。
9時に横尾に着くともうとんでもない人、人、人。


横尾

ここで槍沢、涸沢と次々と皆さん旅たっていく。
人がこんなにいる山も何年ぶりだろうか。しかしこれも本谷橋までである。
本谷橋への道も前半は順調に行ったが、あともう少しというところで渋滞し始める。。。


渋滞前方

後方もすぐにいっぱいになった。もう笑うしかない。
8日付の新聞を見ると、約4300名、テント1000張越えで今季最高のこと。
完璧にキャパオーバーである。トイレの時間考えるとぞっとする。


本谷橋

休憩せずに行く人も多い。こちらはやっと静寂の中を行ける。
涸沢方面はトロトロ渋滞である。


横尾本谷

水量は少ない。当初、左岸沿いを行く。途中適当なところで右岸へ。


涸沢出合

この出合付近は水は伏流しており、涸沢は文字通りである。
ここで上から降りてきた単独行の人と話をする。横尾右俣もすでに10名以上は入っているとのこと。
まあ皆さん早いので抜けてしまうであろう。
このあとはほとんど左岸沿いを行く。本谷橋から1Pで左俣との二俣である。
そういえば、この右俣、左俣という言葉を途中行き違う人などと話すときに使ったが、
どうもピンときていないようであった。皆さん沢をやらないからなのかな~?


左俣

奥に見えるのは長谷川ピーク。北穂大滝は、水量ない感じである。
何年か前に行ったときは、雪渓で埋まっていたが、ないとザレた感じである。
北穂大滝も水量豊富で迫力あったが。


右俣

こちらもほぼ真っ直ぐゴーロの中をいく。
途中大岩があるが、右のフィックスがあるところを行けるが、私はフィックスなしで登れた。
途中の左岸の支流の滝があるところ辺りから紅葉がきれいになってきた。



紅葉も晴れればもっと映えるが、曇りで少し暗いのが残念。
しかし、今年はよく色が出ている。
右俣もコケのついた岩が多くなるといよいよ、カールの底に出る。
出たときの感動は、なんとも言えない。


カールの底から

写真が暗いのが残念。周りのナナカマドはそれは見事な赤色である。
水はこの辺りまだ出ていた。振り返ると北穂と前穂も見えてきた。


黄金平から前穂と北穂


南岳方面


横尾尾根のコル方面


チングルマ


横尾尾根方面

カールの底から少し上が低木帯のバンドのようになっている。
そこの紅葉が見事であった。








北穂方面

このバンドを抜けるのにゴーロの底をそのまま行くものと右の草付の踏跡行くものとあるようだ。
ほとんどは底をそのまま行っている。
このバンドを抜けたところで、どうも空が今にも泣き出しそうだ。
適当なところでビバーク。
その後、たまにパラパラと来た。夜になると雨でなくミゾレに変わってきた。
今回は3シーズンシェラフ持ってきてよかった。


第2日目

天候:曇り
コース:横尾谷右俣~横尾尾根のコル~南岳(往復)~天狗池~槍沢~???

4時に起床。周りを見ると雪はないが稜線は降ったであろう。
朝食とって明るくなる頃上を見るとうっすら雪化粧していた。
まだこの時点では青空も見えて天候も期待できそうであった。


うっすら雪化粧の北穂


雪渓


南岳と三段紅葉

雪が降って一段ときれいである。
こんな景色を見ながらコル目指して登っていく。


横尾尾根のコル

下から見ると左も右も行ける。私は右を行った。上部のガレはグズグズなので注意。
途中、左俣から来たという人が下降して来た。私のHP見てきてくれたようだ。
しかし、結構早い時間であったので相当に早い。コルでも左俣からの人がいた。
1Pでコル着。


コルから槍ヶ岳方面

稜線はガスがかかっており、大喰岳しか見えなかった。


コルからカール

荷物をデポして南岳へ向かう。
途中下を見ると横尾谷をガスが覆ってきた。


登山道途中からみた横尾谷、屏風岩

上からも南岳小屋泊まりの人が多く下ってくる。
荷がないのでサクサク行き、稜線分岐へ。


稜線分岐

ここまで来ると雪も数センチ積もっていたが、特に問題なし。


稜線

反対側の槍平もたまに見えたが、10張りくらいのテントが見えた。
コルから1Pで山頂。


南岳山頂

風もあり、長居は無用。雪で少し遊ぶが。。。



来た道を戻り、天狗池へ。ここの道は来たことがなかった。
コルから下がきれいに紅葉していた。




天狗池少し上

稜線は相変わらずガスがかかっており、期待していた天狗池に写る逆さ槍は見えなかった。
天狗池には30名位の登山者が休んでいた。


天狗池と横尾尾根

天狗池から少し登っていくときれいに紅葉した槍沢が見えてきた。


ツバメ岩


槍沢


中岳のカール




槍沢上部

紅葉を楽しみながらのんびり行く。
途中、大喰カールを見ながらいつかは滑ってみたいと思う。
槍からの登山道と合流する頃、天気も回復してきた。


槍沢下部より

あとはひたすら槍沢を下る。
ババ平も多くのテントで占められていた。槍沢ヒュッテで一本入れる。
ここで抜きつ抜かれつしながらここまで来た関西の方々とお別れする。


槍沢ヒュッテ

あとは???でビバーク。夜には星も見えて晴れてきた。放射冷却で冷えそうだ。




第3日目

天候:ピーカン
コース:???~上高地

6日の混み方からするとバス待ちもすごいだろうとふんで、4時起きする。
どうも寒いと思ったら、外気温はマイナスだ。
しかし、天気はいい。これが昨日、一昨日だったらと上高地への道を急ぐ。
まだ朝早いにもかかわらず、もうすでに通常の日曜の昼くらいの人が歩いている。




徳沢キャンプ場

えらい数のテントが張られていた。


明神岳方面


焼岳と河童橋

上高地も結構な人が入っていた。


穂高連峰

バスステーションもまだ混んでおらず通常とおりであったが、昼頃には渋滞するだろう。
ちょうどよくタクシーで帰る人を見つけ沢渡まで行く。
昼前には下界に降りられた。
この日も多くの人が上がっていったが、今日くらい晴れれば紅葉もさぞかし映えるだろう。
しかし、三段紅葉、初雪などこの日にしか見られないものも見られてよかったと思う。


















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