ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部(乗鞍)・十石山(2525m)東尾根

2012年04月02日 | BCスキー
2012年4月1日

天候:曇りのち雪(上部強風雪)
メンバー:あーさん

このところ週末はどうも天気がよろしくない。
しかし、先週末は年度末の仕事などで忙しく山へ行けなかったが、今週末はと思い
雪が予想されたが、行き慣れた My favorite mountain の十石山へ。
少し寝坊したが、7時には白骨へ。
家を出る時は晴れていたが、白骨あたりはかろうじて曇りであった。
雪は土曜に降ったものがうっすら積もっている。
下部はかろうじてあるかという感じ。駐車地から杉林を行く。


林道から取り付き

硬い層の上に10cmくらいか。少し登りにくい。
その上の夏道のトラバースは雪あるが相変わらず悪い。あーさん少し苦労する。
我々は一壁と呼んでる唐松の樹林に入ると15cmくらいに新雪増え、その下の層も濡れザラメぽくなる。
滑るには支障ないだろう。ここからあーさんのトレース訓練にはいる。


一壁

この頃は少し晴れ間も見えた。
あーさんズルズルやりながら試練の登り。
そのうち後続の単独の方が来る。気持ちよく挨拶されて、先に行っていただいた。
あーさんは、今までただ着いてきていただけであるのを痛感していたと思う。
なぜそこを行くのか?そう考えながら行くと、頭を使いながら行くと楽しいのである。
山は経験がものをいうが、それも己の思考があってからこそだと思うのである。
地図を読んで、地形を読んで、いかに効率的に行くか?考えるのである。だから楽しい。
それを知って貰いたいのである。
さて、苦労した一壁も終わりに近づくと湯沢平であるが、この寸前が少しヤブがうるさい。


湯沢平入口の大ダケカンバ

先のおじさんは、湯沢平をだいぶ左に振っていたが我々はうまく1835のコブを巻きながら尾根に取り付いた。
今回は久々にうまくトレースつけられたと思う。これで帰りが登り返し少なく楽なのである。


湯沢平

相変わらず、ツガと大シラビソの原生林はいい感じ。
雪質も申し分なくなってきた帰りは期待出来る。上の状態もいいだろう。
二壁を登った尾根の突先はちょうど標高2000m(通称;第2高点)であるが、ここからがこの山のいい所でもある。
まったり系の樹林で雪質がいい。


第2高点先

雪質は申し分なくパウパウである。
しかし登るに従い雪も降ってきた。風も少し出てきた。
樹林が低くなってきて、いよいよ森林限界付近では風雪である。。。
この時先のおじさんが下りてきた。稜線は風が強いとのことである。
これは覚悟して行かねば。


森林限界付近

視界も悪くなってきた。こういう時は、斜面を右に行かずに少し左の尾根上を低木が出ているので
それを目指していくのがよい。低木目安に尾根に乗ったら右へ行くと山頂である。
強烈な風と雪である。しかもカリカリ。事前にクトーつけておいてよかった。
そのまま、平湯の崖を落ちないように確認したならば右折して北を目指すと小屋がある。
以前の経験で小屋見えなくともこれで大体辿り着ける。
ここはアイスバーンをクトー効かせて下っていく。
小屋の冬用入口は針金が留まっておらず、雪が吹き込んでいた。


冬用入口

中のスコップで雪かきだし、ある程度しっかり締まるようにしたが、最後に出る人はきっちり閉めよう。
小屋内はキレイに使っていただいているようであった。
ノートは小屋締めから書いていなかったが、人は来ているようであった。


小屋内部

少し暖を取って出発準備。
ちなみに小屋の東面は、例年並みである。小屋開けは6月以降かと。


小屋東面

風は相変わらずの強風で、板もすっ飛びそうであった。
視界も悪く完全なホワイトアウト。しかしこちらには強い見方のGPSがある。
久々にホワイトアウト突っ込んで山酔いした。あーさんも真っ直ぐ行けと伝えたが、右に振っていた。
リングワンデリングになりそうなのを客観的に見られた。
それでも快適であろう東面をうまくトラバースして、先の低木が出ている尾根に出てドロップ。
雪質よくウホウホで下の樹林目指して下る。危うくセバ沢突っ込みそうになったが。
あとは樹林を底なしパウいただいて下る。



第2高点から二壁は底付になってしまった。
しかし、結構楽しめた。
湯沢平からはトレースうまく使って、湯沢平入口(通称;第一高点)へ。
少しヤブぽい所をクリアしてボール場にはいると、うっすらパウであったがここも引っ掛かることもなく快適に下れた。
あとは、駐車地に戻って温泉で疲れをとる。

今回は稜線近くからで気象の悪条件重なったり、トレースをつけていくということをやっていい修行になったと思う。
しかし雪質もこの時期にしてはよく滑りは楽しめたのではなかろうか。






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