ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・常念小屋(2446m)

2014年08月21日 | 山歩き
2014年8月16日(土)~18日(日)

夏休み最後の週末、どうも天候がよろしくない。
ということで、常念小屋へ遊びに行ってきた。

第1日目

天候:雨時々曇り

この日は、当直明けと言うこともあり一ノ沢登山口10時と少し遅い。
天候良ければ、大勢が押しかけるであろうと念のためテント担いできたが、ただの歩荷トレになってしまった。
それでも下山の登山客を待つタクシーがいっぱい停まっていた。


一ノ沢登山口

補導所のKさんへ声をかけ出発。
すでに登山道は沢の様である。そのため最初から私は長靴。これが一番濡れない。
下山者と多く行き違うが一応に、王滝の下の沢を渡るのが苦労したようだ。
行ってみると、平常時は水も流れていないところであるが、いい水量である。
そして、ロープ張ってあったが、どうも渡るには上流過ぎる。
古い壊れた丸太橋付近にあればもっと楽に渡れそうだ。
ここに着いた時、対岸に6名くらい立ち往生していた。
私が沢途中のあまり流が強くないところで、何人かフォローして渡ってもらう。
こういう時に、沢やっていると、どこをどう渡れば安全か読める。
立ち往生している人たちを渡し、ロープを良い場所に張り替える。
長年張ってあったので、木に食い込んでロープ外れなかったが、次に来た
登山者の方のストック借りて何とか外すことが出来た。貸していただいた方ありがとうございました。
最初の1歩、2歩をどこに足突っ込めばいいか、教示して渡っていただく。



これで何とかなりそうである。
その後もすれ違う方々に声をかけていく。
その次の烏帽子沢も普段は水は流れていないが、結構な水量が来ていた。


烏帽子沢

ここは橋もしっかりしているので大丈夫。
笠原沢手前の登山道は、本当に沢であった。


登山道1


登山道2

最近沢登り行けていないが、こんなところで沢登りであった。
笠原沢も水量はあったが、橋がしっかりしているので、大丈夫であった。


笠原沢

昨年はこの下流で痛ましい事故があったが、道間違えなければ大丈夫である。
今回一番心配したのが、その後の本流を渡った所の登山道。
ここも心配したほどでなく、水量もそんなに多くはなかった。
胸突き八丁の下もそれほどではなかった。


ニッコウキスゲ


オオバミゾホオズキ


ヒメシャジン


センジュガンピ

最後の水場もそんなに水量なく安心であった。


最後の水場

この頃から雨も止んできたが、どうもある標高から下が降っており、上はそんなにではないようであった。
最後の急登上がると、前常念の稜線が見えた。



乗越へ着くと、雨は止んでいた。


安曇野方面

ここは雲と雲の間に挟まれている感じ。


テン場と横通方面

槍も見えてきた。


槍方面

しかし、しばらくすると西から降ったり止んだり。
どうも飛騨側が降っているようであった。
小屋もまだ閑散とした感じである。診療所に顔を出し、少し休む。
この日は縦走の団体さんが少し入っていたが、この時期にしては空いていた。
久々に中やって、ご飯をいただく。
診療所も例年より20名くらい患者さんも少ない感じであった。

第2日目

天候:雨一時雷雨時々曇り

この日も天候よろしくない。
朝の一時行けそうな時あったが、すぐに積乱雲きてゴロゴロ君。
テン泊予定で素泊まりのお姉様方も旅立たれたが、ゴロゴロ言い出してすぐに戻ってこられた。
これは正解。稜線で雷だと隠れようがないので、非常に怖い。私も何回か経験あるが、怖かった。
この恐がりが、自分自身の身を守る。
ここで日程がないからとかこれくらいなら大丈夫という意味のない過信が、最悪の結果を招くこともある。
小屋の方で停めても行ってしまう人は行ってしまう。まあ自己責任であるからそれはそれでいいのだろうけど、
昨年の事故後、某A新聞などは「何故停めなかったのですか?」だと。
この事故の時も受付では停めていたが、こっそり出て行った様である。その後に事故。
この週末も何件か事故あったが、某A新聞は同じこと言っているかもしれない。
しかし、ずっと監視しているわけにも行かず、出て行ってしまうのである。
悪天時、受付にいると電話でキャンセルはわかる。自分自身で天候等判断して決められたことだ。
また天候のいい時に来ればいい。
しかし、今の天気聞くならわかるが、明日はどうですか?との問い合わせは応えようがない。
良いですと応えて、悪かったりしたものなら「小屋の人がこういった、あーいった」と騒ぎ立てる。
小屋からしたらいい迷惑である。
停滞前線が発生している時の天候はプロでも予報しづらい。
確かにその場所に長く居れば、そこの特性も掴めてある程度はわかるが、はっきりとした判断はできない。
月曜は徐々に回復したが、下界の予報より山は遅れて回復した。
まずは自分で判断し、あとは実際行って見てみるのがいい。だめなら観光して温泉でも入ればいいのだから。
だけど遠くから行くので、それはもったいないという方もおられるだろう。
それなら初めから計画は中止もしくは延期すればいいのである。
他にも呆れてものも言えないようなこと、たくさんあるが書き切れないので、またいずれ。

この日は、昨日担ぎ上げた各種スパイスで元気つけてもらおうと、ナシゴレンとスパイススープを
昼食で作る。スパイスは医食同源の素である。
マンネリ化してしまいがちな小屋生活に少しでも刺激があればいいと思った次第です。
普段の下界生活もたまには刺激は必要ですな。

この日は本当にこの時期にしては、激少ないお客さんであった。
まあ、国営放送が大々的に遭難のニュース伝えていたのもあるであろう。
あまりにのんびりし過ぎて、帰るのが翌日になってしまった。。。

第3日目

天候:雨のち曇り

早朝は雨も降っていたが、霧雨程度。
4時に下って、そのまま下界の仕事へ出勤したのでした。

いろいろあって勉強になった山生活でした。



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