たまには仕事の話をしよう。
弊社は現在、大きな転換期に来ている。
仕事は「自動車用プレス金型」製作に必要な「CAD/CAMデータ」のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)である。
日本の「自動車用プレス金型製作技術」はおそらく世界一だと思う。昔は「勘」で作っていたものが、だんだんにデジタル化された、
もちろん全てがデジタル化できないが、おそらく90%はデジタル化されているだろう。
しかしそのプロセスやノウハウは当然短期間では構築や習得が難しいものである。
自分はその技術を継承したくていろんな国で「大手会社の命を受けて」TRYしてきた。韓国、中国。。。
紆余曲折あり、現在はベトナムでこの仕事を日本人1人、あとはすべてベトナム人で行っている。
営業もいなければ、ホームページもない。口コミと実力だけが武器である。
すでに4年。個人事業だから、資金的に大変である。根っからの技術者なので、会社経営や、お金の計算には全く疎いのである。
しかし、もう帰るところもないし、何とかしなければならない。そう思いながら現在にいたっている。
しかし、真面目に仕事をしていると、必ずどこかで見ている人がいる。
今回、日本のとあるメーカから、「社内全般のデータ作成」をベトナム(ベトナム人)でやりたいという打診を受けた。
縁もゆかりもないメーカ、どこで見ていたのだろう。
当然、人材育成、設備投資、等々、弊社としてのリスクもある。悩みに悩んだ末、この大きな転換期に勝負をかける!
ことに決めた。
頼りになるのは、社員の実力と、ハングリー精神、粘り強い性格のみ。信じるしかない。
当初考えていた、「プレス金型用のCAD/CAMデータ全般」をベトナムですべて製作できるデータセンター構築の足がかりになるプランだ。
(現在、弊社はこの必要データのうち、たかが3種類のデータしか作っていない。のである。それが今回のPJCで
ほぼ全体の80%のデータ作成が可能になる計算だ)すでに「ある業種は、日本のこの業種の50%以上のデータをベトナム(弊社)
作成している。この業種のユーザは、すでに「お互いに、逃げられない、やめられない」量を依存し合っているため、ある意味安心である。(きっと知っている人はほとんどいないと思うが?そのくらい人員が必要で、すでに日本では高齢化などで人材が枯渇しているのである)
たった1社に対応するだけで、現在の社員数を上まわる人員が必要になる。あせらず、確実に実力をつけ、お互いに「なくてはならない
存在になれるよう」がんばろう。
とりあえず、7名の社員とともに来年早々技術習得のために日本へ行く。
技術に、国、民族、人種など関係ない。実力をつけて「できた」ところが主導権を握り、技術を継承していくのだろう。
それをぜひベトナムで実現したい。