今回の「日本滞在」で大事に買って持ってきたものがある。「サントリーのライム」である。
そう「ジンライム」を作るときの「ライム」である。
自分が小さい(小学校低学年だったろうか?)時、父がよく「このライムでジンライム」を作り飲んでいたのだ
「ライム」には「アルコール分」は無いため物珍しいこのライムを「なめさせてもらった」のだ、父はこの時代にしては「ハイカラ」だった。
大晦日になると「あの頃には高価だったジョニーウオーカーを買ってきなさい」とか「オートチェンジャー(LP版なら
15枚、SP版なら20枚近くをセッティングでき、連続演奏だ出来る)のステレオ」などを購入し、「タンゴ(ラ、クンパラーシータ)」
を流し、母と踊っていたことを思い出す。(母はトムジョーンズのラブミートゥナイトが好きだった)そんな環境の中
、現在自分が鮮明に覚えているのは
「このサントリーライム」の香りと味だったのだ。
恐らく50年ぶり以上ぶりに「思い出しだした味」だった。どこにも売っていなかった「ライム」をアマゾンで見つけ
購入した。ジンは昨日「アパートの地下のショッピングセンター」で購入し
50年以上ぶりの「ジンライム」を飲んだ。・・・・・
「味覚と嗅覚」とは「50年以上を経ても記憶しているものである」 懐かしい「父の記憶がよみがえった」
まさか50年以上後、ベトナムハノイの地で「ジンライムを飲みながら父を思い出すことなど、知る由もなかった」
つくづく人生とは数奇なものである。
これがそのライムである。「ビンの形状は少々変わった気がするが?香りと味は、記憶通りだった」
50年以上後のベトナムハノイで「初老になった自分」がこうして「あの頃を想いジンライム」を飲むとは???
人生は「面白いものである」
日本から持参した「あり合わせのアテ」をさかなに「ジンライムを飲んでみた」
私の思い出のパパのジンライムも
サントリーのライムシロップを使ったバージョン。
その頃の流行りでしょうか。
大人になり、行くバー先々で頼んでみても、
生ライムが多く、なかなかパパの味には逢えません。
カクテル言葉は「色褪せぬ恋」
ロマンチックなパパにピッタリでした笑
>パパのジンライムで辿り着きました。... への返信
ご覧いただきありがとうございました。自分はすでに65歳、父は69歳でなくなっています。ジンライムは恐らくは60年前くらいの事だと記憶しています。子供ながらに「おしゃれなものを飲んでるんだ」と感じていました。父は経営者でしたが、そのころは「自分から労働して」父がジンライムを飲んでいる姿は「仕事着」とリンクしていました。それぞれ思い出があるんですね? 味覚とは「遠いものでも覚えていることに、驚きました」そしてあのライムが残っていることも驚きでした。