もう、常連面ができるかもしれないお店。
『宵夜燈』に今日も行く。
ビールと突き出し系、青っぽい色でネイチャー感。
家や洋食屋さんではそんなにいただかない茎系なので、体が欲していた感じ。
(必要なものは、地味に見える・・・・・・・・)って偉い人か偉くないけれどコピーライターの人が言っていた。
さっぱりする、食べるとお腹がきれいになる感じがするベストオブ前菜。
今日はどうしようかなあ、普段の私は、お魚とおばんざいとあと何か気分で(ピザとか唐揚げとか)適当にというのが基本スタァイル。
でも今日は、ちょっとだけ、あとすこしだけ、一点豪華主義になってみよう。
「もずくかきあげ(480円)と、和牛のステーキ(1,800円)」
和っぽい店のステーキ。どきどき。
モズクのかき揚げ。
もっずくしている。
サンタクロースの髭を栄養たくさんにしたみたいな夢の味。
夢っていうか、酢の物しか知らないあのイメージからは魔球のような落差。
なんか編めそうな繊維感が、ころもでふにゅっとなっている。関節とやわらかい皮膚の関係に匹敵しそう。
シシトウ天ぷらはプレゼントのように付いていた。
突き出しと天ぷらでビールが空く。
なんて酒だっけ、忘れてしまった。
でも二秒で切り返して飲む。
風味の優し気な、春の呪いみたいに軽やかな味だったと記憶しています。
そして来たのは。
レア加減もてらてらしている、紅い朱い肉。
(くたーん系だ)
ぐいぐいと存在感を誇示しない、一瞬たやすく手折れるかのようでいて折れない、竹より柳みたいな肉だ。
竹より柳みたいな肉だ(大事かどうかわからないけれど2回書きました)。
タレというかソースは、茎わさびみたいな和風。
その相性は、「鬼に金棒」というよりも、もっと速度系。
「ウサイン・ボルトにスリップストリーム」くらいすわっと旨さが高速で来る。
もにゅん、ぴたーんと歯には優しく当たってくる肉。
(やや大き目の)ひと口でおさまる、これは放心、もしくは嘆息の出番かも。
「ほう」
この肉をだれにも誰とも分かち合うことなく独り占め、孤独のグルメなひとでよかった。
思わずピエロのように陽気になる、ピエロのように笑顔になる、ピエロのように赤い肉を。
完食。
3,500円近辺だったと思います。
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