ムシマルの高知うろうろグルメReturn~広島想い出も添えて~

2020年4月こちらのブログに一本化します。
高知も広島も記事あってややこしいですが、慣れると良いかもです。

【ブログ再掲】イヌ短歌・・・・干支!

2018年02月06日 21時32分21秒 | 短歌

http://mushimaruuro2.jugem.jp/?eid=124 
イヌ!!


 



 


どの犬も目を合わせないこれまでもすきなだけではだめだったから

(兵庫ユカ)


何でしたっけ、犬とか猫ってじっと見てる(から目をそらす)と逆に嫌う警戒するんでしたっけ。
意識しすぎると嫌われる、こっちは好きなのに嫌われる。
いたたたたた、お腹痛い、ホントウは胸が痛い。理解できることが痛い。


 


 

犬走る、俺走る、犬もっと走る、俺もっと走る、菜の花だけになって河口よ
(奥田亡羊)


「俺もっと走る」までが良いです。ぐんぐん加速。

カメラのフレームから演者がいなくなるようなエンディングはさわやか。

前半は犬と俺しかいなくて、後半誰もいない展開ホントにスッとする。



 

犬だって棒にあたっているんだし希望もきっと道に落ちてる (フユ)

犬歩棒当(略した)って、マイナスイメージで使われることの多い言葉なのに、それを希望の論拠とする視点。前向きだなあ。
 

 



 


犬とその尻尾は別の生き物でこれと僕とも違うわけです(飯田和馬)

シモネタなのかと読んでしまいましたが合ってるんでしょうかね?
男の下半身は別の生き物みたいなたぐいのはなしか。
でも実際のところ、100%コントローラブルでないにしても、無関係とはとても言えない。
言い訳としては40点。





犬だけが出るCMを飼い犬と見ていて僕はいま少し不利(岡野大嗣
犬に多数決で負ける、という民主主義。
犬は家族の一員だ、って言える平和を前提とした不穏。

 

 

 


 

 

 


庭先でゆっくり死んでゆくシロがちょっと笑った夏休みです (佐々木あらら/『ショートソング』収録作品)

 

飼ってるうちに死んでしまうにきまってる犬を、それでも人は飼う。

 

「ゆっくり」と「ちょっと」の対比もなんだかフィットして、最終的には昇華した思い出にできそうな予感が良いですね。

 

 

 

  DVC00488.jpg

 

 

 



最後に柳澤さん3連発。

 

手についた犬の匂いをいつまでも嗅いで眠りたいそんな雨です (柳澤真実)

ネコにない、犬臭さ。外飼いだったからでしょうか。

犬臭さが落ち着く。たぶんパトラッシュとか飼ってる人もそうなんでしょうなー。

味方というか信頼してくれるものの匂い、って言い換えられるのではないかしら。

 

 


 

犬みたいなシッポが欲しい あのひとにうれしいって伝えられなかった(柳澤真実)

尻尾パタパタしていたら喜んでいるってわかりやすい。
進化の過程で不要としたものなのに今の自分に必要というギャップが、この歌のステキさなんだよ!



それでは最後のファイナル。

 

いつか見た野良犬と昔盗まれた自転車を探すついでに生きよう(柳澤真実)

生きる目的のチープさを謳うことで、逆に一生懸命さ真剣さが伝わるような。やけっぱちの一生懸命。ちっぽけなそれが残りの人生のメインになる逆転。具体的なのにあてがない。

まあまあの字余りですが溢れんばかりの投げ捨て性が出ている。「ついでに」の使い方が圧倒的。

 

 

なんか犬って、猫と逆でわかりやすい愛しキャラ扱いですね。
でもその分感情移入、すごくされてる。

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