2016/8/18訪問。
公園にいる猫に触る。
なかなかの美形猫。
本日は、ちょっと気張ってミシュラン掲載店 CAGINO(カジーノ)に行く。
予約はしていない。だから、空振りに終わる可能性もけっこうある。
予約をすればいいのに、しないのだ自分。そういう天命だと思う主義。
建物の2階にあり、ちょっとあれかもしれない一見さん未訪者には中がうかがいにくい。
トントントンと二階に上がっていく。
がちゃ。
開くドア。
茶色っぽい雰囲気。
壁色もあったかもしれないし家具の木調がそう感じさせたかもしれない、また明かりが暖色系であったかもしれない。
(内装・・・!思ったよりも家庭的というかオシャレな一軒家レストランっぽい雰囲気。)
ぶっちゃけカジノっぽいルーレットが回ってダーツがザスザスと刺さって、ドンが葉巻でポーカーでぐふふ笑いされていたらどうしようというか、
それは大袈裟に言っておりますが、
「ミシュラン」とか「カジーノ」とかそういう言葉になんか自分が場にそぐわない存在でないかちょっとドキドキしていた。
ドレスコード引っかかっていたらどうしようとかも。Tシャツとポケットのいっぱいあるズボンだよ自分。
大丈夫だった。
無事、空きテーブルがあり着席。
ビールを注文。
オクトーバーフェスで飲んだことあるような銘柄の一杯。
さて、食べるメニュー。
ほかの方ブログを見て、「お肉の名店」、「ハムとかソーセージとかいろいろ」みたいな印象を受けており、
お肉なんだな、とは思ってはいたがでも何を?っていう感じであった。
メニューを見て、
「加工肉の盛り合わせ」2,000円を、とまでは思いつき
でもそのあとどうしようかなーと悩む。
とりあえずそれを頼もうと思って手を挙げて女性スタッフさんに聞く。
あ、そうだもうおすすめを聞こう。
「加工肉盛り合わせとー、あとおすすめ何かありますか」
答えてくれる店員さん。
「ウサギ肉はいいのが入っておりますが、こちらは残念ながら切れてしまいまして・・・
『骨付き雛鳥とジャガイモのオーブン焼き』なんかはいかがでしょうか?」
よし、それを。
「あとは、バランスのことを考えましたら魚介系からトロニシンはいかがでしょうか、お野菜もあります」
みたいな説明。
すいませんもっと丁寧に説明してくださってたんですがたいがいの意訳に変更しております。
それも。
「よろしければガスパチョもいかがでしょうか?冷たい野菜スープです」
それも。
「雛鳥、量がありますのでおひとり様用の量に調整いたしましょうか?」と言ってくれるが肉食べたいムシマル、
「いえ、大丈夫です。」と言い放つ。
これで残したらあれだぞ、厚意を無にする大罪だぞとなる。
どきどき。
ガスパチョ。
野菜が、なるほどトマトのDNAが一番入ってそうなスープ。
つぶつぶのさらに細かい番の粒子が入っている。
ぱく。
目が覚めるような、それもゆっくりと目が覚めていくような野菜のエキス。
飲むだけでなく、ちょっと食べる感があるのでお酒もすすむ。
そこから、あまり待たずに盛り合わせが来る。
ほうー。ハムとサラミか。
先ほどのスタッフさんが説明してくださる。
全部は覚えられていないが、
鴨のハム、ブラックペッパーを巻いたハム、ペッパーを中に入れたハム、赤ワインに漬け込んだスネ肉ハム、豚肩ロースのハム、とかそんなものだったように思う。
もっと細かいこと言ってくださっていたのですが、メモ取っておけばよかった。
こちらが鴨だったはず。
赤いなー、なんか熟されたリンゴの皮レベル。
さて、記念すべきカジーノでのお肉一口目。
ぱく。
むにゅっとしちゅう。
お肉にとろみというか粘り。ハムってこんな粘着気質だったっけ?
お肉の白い部分、脂的なところだと思うがそれも舌に歯に密着してくる感じのあじわい。
濃い、っていうのと違うのかもしれない、距離が近いみたいな味。
2切れしかないのが悲しいぜ。
こちらがブラックペッパーのハム。
あれ、これ1切れで随分とビールが進むのではないか?
なんか匂いが強い、チーズみたいな風味のハムもありこれはたまらない。これはすごい。
お酒を頼もうかな。
赤ワイン(しっかりしたやつだそうです)と、お魚系が来る。
「オランダ産ヴァージントロニシン」だそう。
ニシン、ってあんまりしっかり食べたことないな。
北国のお魚、ロシアとかでよく獲れるイメージ。
なるほど涼しげな器の上に、ちょっとしたサラダくらいにプチトマトやアスパラやパプリカ?そんな野菜が並んでいる。
あ、ワインおいし。味が濃い。
このトロニシン、酢〆しているのか酸味をもちやわらかいのにはっきりしたお味。
これは、お酒に合うし酔う。
お腹がキュッとする。
鴨の写真をたくさん撮っているっていうことは自分はこの鴨ハムを気に入ったのだろう。
そして、この頃に来たのです。
骨付き雛鳥とジャガイモのオーブン焼き。
これが、でかかった。
(計算ミスというか、言うてもミシュラン、
食べログで見ても平均予算¥5,000~¥5,999 とかそのくらいの値段枠であったから2,000円分でもまあ一人でいただけるお料理サイズではないかと思っていた)
この料理は2~3人で取り分け推奨の品だった。
実家のフライパンよりも長いくらいの鍋皿に、立体的に盛られた骨付き鳥。身を寄せ合っているというか山の形をしている。
スタッフさん「こちらはもう、齧りついちゃってください」的なアドバイスと骨入れ容器を残して去って行かれる。
でかい。
やわらかい。
おいしい。
雛鳥って感じ。
そしてジャガイモ。
はたまたニンニクもでかくオーブンされている。
うわーい、おなかが張る。
鶏肉の柔らかいところ!という概念をいかにも丸ごとプレゼントされる感覚。
肉に向かってムシマルは言う。
お前は私のものだ。もし胃袋が充満しても、ムシマルが満腹のまま横たわって錆び付いてしまおうとも、お前は私のものだ。
リアルで口に出して言うと問題なので心の中で。
お芋とニンニクだけで結構なボリューム。
(ムシマルじゃなきゃのこしちゃう量、ひとりでは)
豪快な肉のうまみと、諸々のエキスがごっちゃになって、わからない。
もう少しで悲鳴を上げそうになる。歓喜の悲鳴である。
重さまでおいしさに変換されそうになる。量があるのにどこか優しい。
完食。
手を挙げる。
女性には手は上げないムシマル、店員さんには手を挙げることがある。
大将さんなのかマスターさんなのか、背の高い男性がムシマルの挙手を見て来てくださる。
「なにかデザートをください」
「それでしたらプリンがおいしいですよ」と。
それを。
持ってきてくれたのはちょっと違うプリン。
ポルトガルのプリンで、赤ワインのシャーベットをかけていただくそうな。
大人!
あ、大人になってる。
6,800円。
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食べ過ぎたような気持ちもある。後悔はしていない。
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