ムシマルのあこがれていた店、利根屋に行ってみる。
憧れ理由として
『吉田類の酒場放浪記』出演グルメ店、
『新久千恵子の広島まんぷくグルメ』掲載店という、
ムシマルにとって2大タイトル制覇というかダブルスタンダートと言うか、である。
利根屋
ジャンル:ホルモン
アクセス:広島電鉄(広島駅-広電西広島)銀山町駅 徒歩4分
住所:〒730-0022 広島県広島市中区銀山町15-1(地図)
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情報掲載日:2019年5月27日
ただおんちゃんがチャキチャキしていて怖いかも、写真とか撮りづらいかもと2年半くらい怖じていたが、たぶん大丈夫じゃないかというかという想いが生まれて来た、というか凍てついた思いが溶けて来た(?)。
入室、人気だけど一人なら入れるという感じ。(「入」と「人」が入り乱れて申し訳ない)
カウンターに座る、鉄板焼きの熱気。
カウンター奥サイドに大将らしき年かさの方がのんびりされている(引退してコーチングだけとかなのか?)
ファミリーでやってるのかわからないけれどアットホームな感じ、
若大将みたいな方のチキチキした手際はずっと見ていられる。
カルビとホルモン。最初に頼んでみたのはその2種だ。
「野菜入れるかね?」は、はい。
ちょっとプラスで野菜炒め的にやってくれるらしい。
当然のようにビールを注文。
そして入れる、肉。
おいしい。
タレが独特に酸味。
レモンかなんかであろう、タレの濃さはそのままに、甘えだけが抜けてきている。
(うーわ、白ご飯がほしくなるな)
ビールが代わりになっていた、私の主食は麦だと言いたいみたいな。
香ばしくって、瑞々しい。
肉の脂身がグロスのように唇に触れて熱くて明るい。
草原のように野菜もたっぷり、ムシマルはアフリカの草原に太刀打ちできないようにこの野菜炒めにも太刀打ちできない。
ビールの消費スピード、早い。
等速で現実が進んでいるとは思えない、それはやはりご飯の代わりに麦酒をいただいているからか。
(このペースだとやばい・・・ご飯を取ろうか?)
隣のお客さんは白米を頼んでいる、どうしようかな。
食べたいものを挙げていけ、胃の容量を逆算していけ。胃は命令する脳に自我に。
(カルビの次はロースか、あと白肉もいいなあ)
食べながら考える、私はいつも考えている。
2杯めのことも考える、ビールか、それ以外か。
考えることが多すぎる。
日本酒ください。
小瓶だ。
美和桜だったと思う。
サクラ散る、散るやつはだいたい咲いている。
とヤサキを注文。
わかって注文するわけでない。
ヤサキって・・・・・「牛の心蔵」。ハツみたいなもんか。
ヤサキ、弾力性に富み、初めてトランポリンで跳ねたときのことを思い出す。
ああ、味の受け皿としてのたれがやはり秀逸。
さらっと行ける、鼻に抜ける香り。
ごはん・・・・もうだめだ停められないというか、むしろこれで俺を止めてくれ。
「コウネ丼ください」
目玉焼きが鉄板で完成される。されていく。
ああ、いいビジュアル。
おそらく、この鉄板の上で、目玉焼きが最も美しい。
ちなみにコウネ丼に手を出す理由、我慢できなくなった理由はムシマルが食いしん坊以外にひとつあって、
横に座っていたカップルが二人で一つの丼を分け合っていた。
でんがくうどんだったかな。そんなのもカップルは頼んでいたよ。
お店の若大将さんが、夜のためにニンニク多めにしといたからね、みたいなジョークを飛ばしておられて、それをムシマルはやっかむでもなくアラブるでもなく食欲を燃やす。
食欲を。
そう思い、届く。
コウネ丼は一見すると目玉焼き丼。
目玉焼き、野菜、そしてコウネという野蛮においしそうな丼だ。
量もなかなか。これで600円ならこれだけでランチとして成立しそう。
あのタレが、涼やかさを持っていながら濃いめのたれが、ついにご飯と絡む、目玉焼きともセッションする。
今治の焼き豚玉子飯とビジュアルが似ているからそれと比して語るけれど、
野菜炒め感もあるので、そして酸味のあるタレ味もするので意外と軽い。
コウネのやわらかさも加味しているかもしれない。
レイピアみたいに軽く、切り進めていく。
がつがつ。
日本酒呑み飲み。
秋風ヒューと感じながら完食。
総評として、肉もうまいがタレがうまい。
一種類頼むと、割とちょうどいい量(たぶんお茶碗一杯分+くらいのおかず量)。
ついつい食べすぎちゃう。
4,000円ちょい。
食べた食べた。
もうお好み焼きしか入らない。
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