柳井・岩国一人旅⑦『いろり山賊』で呑む朝ビールと鶏（後編）

 

 

現場、いろり山賊でお送りしております。

おにぎりを頬張っておる途中だったのですが、ここで店内を振り返り。

 

何万人何十万人もレポートしておるでしょうが、

私も。

 

おにぎりが、でかい。

そしてそこまで詰まってるわけではなくほぐほぐしている。

具もすごい。

 

ダイナマイトが150tみたいなマイトガイが持ちそうなおにぎり。

 

 

 

店内。

入った通りの、見えるところでパチパチと焼いている。

 

暴力的美味のお香りがする。

 

ひとつの拷問くらい食欲に作用する香り。

 

 

さて、それが来た。

 

ビジュアル的にはトマホークである。

がむり。

 

がむしゃーって音がしそうについばむ。

 

親鳥のがっちりしたところをついばむ。

肉は無言で、あるいはじゅわって裂け音をさせながら失われていく。

濃いめ。

米を意識してのことか。

 

右手に砲丸のようなおにぎり、左手に手斧が如き親鶏。

なるほど確かにこのざまは、ワイルダネス。

 

鶏肉は、味的には香ばしい醤油のテリの映えた炙り肉。

でもやっぱりボリュームが、視覚的かつ手に残る重さ的な満足感がムシマルを処す。

 

この非日常のシチュエ――ション（山の庵みたいな神社みたいなところで巨大肉パクついている）も相まって、スペシャルな味。

シンプルだけど、奥深い味。味がミサイルみたいに着弾する。

食の、崩拳や。

 

 

ビールが尽きる。

いつもより少しハイペース。

 

 

 

まだ、飲み物がほしい。

2018年でいちばんうまかったから（7月時点）、もう一杯飲もうという元気が湧いていた。

 

お店の人―・・・・・・・・・あれ・自販機が店内にあった。

あれでいいのでは？あれがいいのでは？

 

普通に施設内で売っとる。

缶30ｍｌで300円とお値段は自販機でも観光地価格。

 

だけどお店で頼んだらこんなもんや。

購入。

 

恵比寿の庭atエビスビール。

 

 

っていうか、橋が怖い。

渡る。

よくわからん看板もある。

不意に非日常。

 

せっかくグラスがあるんで注ぐ。

座って呑む。宴は一人でも続く。

くぴ。

 

お腹いっぱいになるし、すきっ腹にビールだしで、来た。

完食。

 

語ってなかった、お餅について、語ろうか。

餡かけのようなだし汁のようなものに浸かる・・・・・・・あん餅！

デザートだ。おやつだ。

 

思っていたのと違う味だが、この山にはよく合う。

いやほんとけっこう甘い。

おいしかった。

 

ふらふらすると、氷があったり

 カープを応援していたりする。

 

山口もやや東部はカープ色が強いのか。

 

 よくわからんけど、理解の埒外にある空間で、食事後もわからんままであったけど、なんか楽しかったのは本当だよ。

 

 

ふたたび歩く。

もうヒッチハイクとかしたいくらいの心持ちであったけれど、ヒッチハイクの才能がないため歩く。

 

・・・・・・・・・・・

ナビによると、駅まで10分・・・・列車は・・・12分？ギリギリだ、急げ。

手はじめに駅舎に到着せよ！

 

着いた。

疲れた。

 

 

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