『喫茶せんごく』。
たかのはしとか住吉の辺りの川原を歩いていて、見かける看板の一つ。
ほかには愛ホテルとかが多い中なので、なんだか異彩を放っていた。
せんごくって名前がイカス。
戦国かな!千石かな?江戸かな!
それともオーナーさんが仙石さんとか?
この前の路地を通る機会は少ない。
前まで着く。ふんふん1Fは駐車場か。2階が喫茶店。
「カレーのおいしいカフェ」と書かれている。インプット。
カンカンと上がる。
喫茶せんごくは懐かしい感じ、初めて来たのに。
色調が何かオレンジが勝った黄色さがあるからかな。
おばちゃんが、「はいどこでもだいじょうぶよー」と声掛けしてくれる。
座る。
メニューを見る。
「今水を取ってくるからねー」と。
そしてメニュー。
ああ、このお砂糖入れとこのお水グラス、懐かしさレベル100。
もしワンコイン占いおみくじマシンがあれば百二〇点である。
昼の食事としては、定食あり、カレー(自慢のやつだ)、あとどんぶり物数点。
さらに左Pに目をやれば、モーニングセットにみつ豆・パフェといった喫茶店っぽさあふれるメニューも。
「ごめんねメニューが古くて。37年(年数はうろ覚え)やってるから、新しくしないといけんね」
いやこれが良い気がします。
「カツカレーください」
カレーがおいしい、ムシマルはその情報を忘れていなかった。
なかなか、雰囲気がいい、それにさっきは駐車場にタクシーが止まっていた。
タクシー運転手が来るお店は期待ができるとなにかで誰かが言っていた気がする。
少年マガジンを読んでいたところに、来た。
サラダもつけてもらって、四角さに彫りの深い皿。
そこに左からご飯カツカレーが三分されている。
まるで三国志だ。
ご飯の呉に、カレーの魏、間に挟まれて面積は一番狭いけれどパンチのあるカツは蜀である。適当に書いた。
ぱくっと、カレーをいただく。
あれあれ、最初に感じたのはバーモントチックな甘さ。
でもレトルトではない。
ここから演繹されるのは、果物系をトロトロと煮込んでいるカレーだということ。
辛さはそんなにない、スパイシーさでいえばインド人がびっくりしないレベル。
しかし、優しい。
クレイジーダイヤモンドくらい優しい。
カツは、一つ一つは大きくない、派手さはないがぎっちぎっちと食感のたくみさ。
ああこれは良い。
サラダもドレッシングがなんとなく甘くて、優しさを感じてしまう。
喫茶店、カフェではなくて。
煮込んでるぜお子様にも安心だぜ、って雰囲気のこの味に、ムシマルは満足する。
ゆっくりと本を読む、平日休みに。13時から14時くらいまでいたここに。
コーヒーサービスしますからねー、と言ってくださる。
やったぜ。
何かパンがついている。
ぱく。
おお、バターとバナナが中に入っている。
BB(バターとバナナ)パンだ。
コーヒーも一昔前の上品さを保ってらして、こいつはいいわい。
コーヒーを飲む。
お茶もくれる。ああ、この雰囲気、いいなあ。
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『初ちゃん』ですね、わかりましたぁ。
ちらっとネットで見る限り、なんかこう『酒場放浪記』に登場しそうな雰囲気といいますか、何か良さそうです!
ステキ。
ムシマルさんに
リクエストの店を1件
紹介しますので
機会が有れば是非
行ってみて下さい。
広島市中区東平塚
初ちゃん
色んな意味で
味のある店です。