北広島町の商店街を歩いていると、ちょっと和テイストにオシャレなお店が出てくる。
なぜ北広島町の商店街を歩いたのか?不思議ではある。
なんだろうか、建物はモダーンな感じ。
和風インテリアショップ?
カフェ?を見つける、見つめる。
おお、モンドセレクション挑戦のお店。
へー、こういう「山間の町」感の非常にある地帯で、なんというか世界にはばたこうとする姿勢みたいなもの、うかがえる。
こういうの、好きなんだ。
前向きな気がして。
モンドセレクションとムシマルは切っても切っても同じ顔が出てくる金太郎飴くらい切り離せない、
つまり切り離せまくれる、ってことなんですが。
入店。
あ、窓ガラスから覗けていたとおり、喫茶スペースがある。
勝原白貫堂(かつはらはっかんどう)
〒731-1515 広島県山県郡北広島町壬生243番地5
TEL 0826-72-2053 URL http://www.hakkando.com/
営業時間 10:00~17:30
定休日 水曜日・第1、第3日曜日
「ここで食べられていきますか?」
「あ、さ、そ、そうですここで」どもる。
そのとき特別に疲れていたわけではないから休息しなくてもよかったけれど、
疲れを感じていなければ休まなくていいかといえば、そういうわけでもないからな。
お菓子だけの購入、いわゆるテイクアウトというかお土産みたいな方にするか?そういうことでも悩んではいた。
しかしまあ、いきなり初対面のお菓子を味も見ずに箱詰めで買うのって、無頼者のすることだと思った。
まずは触れるように、知るように。
この店で一個食うてやろう。
着席。
雰囲気はいい。
ホテルのロビーより落ち着いて座れるかもしれない。
(なんかずいぶんとガラス張りな感じがするよ)
まるでクリーンな政治を心掛ける人みたい。
うーーん、と。メニューからはすぐに頼みたい品を導き出せる。
和菓子と飲み物のセット「壬生和み」。
ほかにあんみつなんかもあるのでした。
しかし、ここは、お茶もついている壬生和み(540円)に。
あとは選択肢複数からの寄せ!
コーヒーにお茶数種、お菓子も饅頭2種に淡雪に上生菓子か。
・・・・・・・・ムシマルも風流を介する男。和菓子にあたってはコーヒーよりはお茶のほうが趣の面で上を行っている。
「+80円は抹茶だけで玉露はOKというか基本料金ですか?なるほど、じゃあ玉露とこの2番目の読めないやつ(薯蕷饅頭)を」
「それは『じょうよまんじゅう』と読むんです」
それをお願いした結果。
ほう、なんともおままごと感あふれる趣向じゃないか。
茶器茶器している。
「この砂時計が落ち終わったら蒸らし完了です、お注ぎください」みたいなことをアドバイスされる。
砂時計が久しぶりだ。リアルなやつは。
蒸らしている間に、お饅頭を観察。
白い、花の押印、角の取れたかたち、たこ焼き型。
大きさはピンポン玉より一回り大なくらいか。
思ったより上品。饅頭っていうとムシマルはもう少し田舎風というか蒸しパン風というかなんかそんなのを連想しやすい人なのだ。
お茶。できた。
玉露の円熟した黄色がいい感じ。
こんなに和なのって、すごく久しぶりな気がする。
ずさ。薯蕷饅頭太郎が生きていたとしても、やってしまいかねない角度と勢いで振り下ろす。
あんこの充実性、 すごく詰まっている。
ぱくっといただく。
お茶請けの目的たる甘さはしっかりと確保。
でも、このあまさは、確かな上品さ。
(なんていうんだろう、ざらっとしているっていう表現がいいのか悪いのか?)
・・・・・・・・・・・・・「山芋をきめ細かくすりおろして、砂糖と上用粉を加えた生地であんを包み、蒸したものが薯蕷まんじゅう」らしい。
そっか、馬鈴薯の薯の字!お芋か!
お茶が進む。お湯のお替りができるそうなので、ひとつお願いする。
ざばざば。
硬さは、案外にがっしりしている。
あんこは練りきりのように自由に形作れそう。
食べた後、お茶で流すまでじっと残る甘さだなー。
何もしなければこの甘みは永遠にムシマルのものではないかしら、そんなことを思いながら小学生の作文を読んでいる。
小学生の作文?
そう、小学生がここのお店の工場見学をしたようで、その時の感想文が冊子になってムシマルに読まれている。
「お饅頭が2種あるのにびっくりしました」とか「一日に600個も作ってすごいです」とか「機械が4台もあってすごいです」とかいろんな情報が書いてある。
なかなか面白い。
のーんびり一服。
結構なお手前で540円お会計する。
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