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真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.16

2019-05-13 | ラコルタ Raccolta
『真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.15』の続きです。

Raccoltaシリーズにフォノアンプとチャンネルデバイダーが発売されました。

今日はチェンネルデバイダーの最も基本的な使用方法『チャンデバ編』です。

チャンデバとはチェンネル・デバイダーの略で

高域のチェンネルと低域のチャンネルに分ける装置ということになります。

チェンデバの主な仕様は2つだけです。

1つは、何WAYか?

もうひとつは、減衰特性がどれだけかということです。

他にもありますが、

初めてマルチアンプにチャレンジするのであれば

気にしなくてもほぼほぼ大丈夫です。

まず何WAYか?ですが、初めてであれば絶対2WAYにしてください。

2WAYと3WAYでは大阪港の天保山に上がるのと信貴山に登るくらいの違いがあります。

4WAYだと富士登山くらいでしょうか。

5WAYは・・・私はこの業界30年になりますが、5WAYで成功している方は、1人しか知りません。

次に減衰特性ですが、-6dB/oct、-12dB/oct、-18dB/oct、-24dB/octがあります。

-6dBは0.5倍を意味します。つまり、カットオフ周波数から1オクターブ(2倍の周波数)上がると(下がると)

音量が0.5倍になることを意味します。

-12dB、-18dB、-24dBは、0.25倍、0.125倍、0.0625倍を意味します。



1KHzをカットオフ周波数として-24dB/octで設定した場合には

2KHzは1KHzに対して1/16の音量しか出力されません。

つまり2KHzはウーハーからはほぼ出力されず、ツィーターからのみ聴こえると思ってよいでしょう。

これほど急峻なカーブでつなげてしまうと

ウーハーとツィーターが混ざり合う要素がなくなってしまい

不自然な音になる可能性が大です。

お勧めは-12dB/octです。

一般的なスピーカーシステムに使用されているネットワークはほとんど-12dB/octです。

これをそのまま置き換えることで成功する確率は非常に高いです。

また、-12dB/octはクロスオーバー周波数での位相がちょうど180度ずれますので

スピーカーケーブルをプラスマイナス逆に接続すれば位相は0度に戻り

ぴったり同相になります。

ツィーターとウーハーの音色も適度に混ざり合い

自然な音が期待できます。

次回に続きます。



チャンネルデバイダー/バイアンプコントローラー Raccolta-control



クロスオーバー周波数 18Hz~22KHz(別売ユニットで設定)

外形寸法  W390mm × H68mm × D94mm

標準価格 ¥59,800(税別)

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