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真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.19

2019-05-18 | ラコルタ Raccolta
『真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.18』の続きです。

Raccoltaシリーズにフォノアンプとチャンネルデバイダーが発売されました。

今日はチェンネルデバイダーの『調整方法の応用編』です。

前回の調整編が完了し、音楽が問題なく再生されている2WAYマルチアンプシステムにおいて

マルチアンプシステムの特徴を生かした更なる高音質化の方法を考えてみます。

次に(2)減衰特性 ですが、

-6dB/oct、-12dB/oct、-18dB/oct、-24dB/oct等が一般的で

調整編でお勧めしたのは-12dB/octです。

後の3種はどうなのでしょうか?

-18dB/octや-24dB/octはホーンスピーカーのようなスピーカーを

ホーンロードがかかるギリギリまで使うというような、

かなり攻めた使い方で効果的な場合もありますが一般的にはお勧めしません。

現代のスピーカーは帯域も広く、そこまで攻めた使い方をする必要はありません。

むしろ、注目したいのは-6dB/octです。

イタリアのソナース等の一部のスピーカーメーカーは好んで-6dB/octのネットワークを使用します。

これはコイルの悪影響を排除すると同時に

-6dB/octで緩やかにウーハーとツィーターを重ねることで

楽器の音色が均一化されたナチュラルな音質を狙ったものだとも考えることができます。

例えば、女性ヴォーカルの場合、

良く使う帯域はC5(523Hz)~C7(2092Hz)あたりですが

このような曲をカットオフ周波数1KHzのスピーカーで再生したとします。

1KHzの音楽信号はウーハーとツィーターから同じ音量で聴こえますが

-12dB/octの場合、



500Hzはほとんどがウーハーから再生され、ツィーターからは1/8の音量しか再生されません。

-6dB/octの場合、



500Hzはほとんどがウーハーから再生されますが、ツィーターからも1/4の音量が再生されます。

2KHzではウーハーとツィーターが逆転した状態になります。

つまり、低い声で歌うときはウーハーから再生され

高い音になるとツィーターから再生されるわけで

ウーハーユニットとツィーターユニットの音色が大きく異なると

なんとも違和感のある歌声になってしまいます。

その点-6dB/octであれば低い声で歌っても、ツィーターからもソコソコ音はでています。

それによってユニットの音色の違いが中和されナチュラルな音質になるという理屈です。

はたしてそんなにうまくいくかどうかは判りませんが

前述のスピーカーメーカーは、こういった効果を重要視しているということだと思います。

ちなみに-24dB/octでは、

500Hzはほとんどがウーハーから再生され、ツィーターからは1/32の音量にしかならず

ツィーターからの音は聴こえないと考えてよいレベルです。

・・・次回に続きます。



チャンネルデバイダー/バイアンプコントローラー Raccolta-control



クロスオーバー周波数 18Hz~22KHz(別売ユニットで設定)

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