< 1月2日 >
1月2日というのは50年程前の自分にとっては一年のうちでも特別な日でした。
それは新聞の休刊日だったので。
当時新聞少年だった私にとっては寝坊しても良いし、配達をしなくてもいい日。元日の思い新聞、中紙((なかし)その店ではそう言っていました)が6部ほど入ったとても重い新聞。
雪が降るなら1月2日に降ればいいなと。
今のようにファストフードの店のアルバイトがあるわけではないのです。つまり選択肢が無い。新聞配達というのは屋根もなければ壁もありません。全天候型とも言ったらいいのでしょうか。
時間帯も夜明け前、夜が開けてからではこの季節では遅い配達として苦情がくる。
私の子供たちが高校生の頃は、アルバイトに関して定期試験前数日と試験日は休み、通年で夜10時〜翌朝5時までは禁止(県条例により)と通達があり、随分と配慮されているんだなと思ったものです。
新聞を受け取る家の人にしてみれば、正社員だろうが新聞少年だろうが関係ありません。きちんと時間通りに届かなければ苦情。「少年だから」と甘くはありません。
年間を通しての休刊日というのはあと1日あり、4月か5月に1回。なので1年で休めるのは2日間のみという今から見れば激務。若さもあったので当時は耐えれたのですね。