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「 知らぬ人と命なきヒナ拾い上ぐ 」
近所の道を歩いていたら、まだ毛も生えていない小さなヒナが落ちているのを見つけてしまった。
もう息絶えていることもわかった。
このままだと潰されてしまう。
どうしよう…。
そう思って何かそっと包めるような葉っぱなどないかと探していたら、犬の散歩の方がやはり見つけてしまい、ハッと息をのんでいるのがわかった。
その方がティッシュならありますよ、と言うので、つかむところまでお願いした。
私は、うちに埋めます、と言ってリュックの中の紙に包んで帰った。
かわいいままの赤ちゃんという印象のヒナ。
胸がドキドキしたままだった。
ひとりでは拾う勇気が出なかった。
なんとか、生まれ出でた命とその死を敬うことはできたのかと思った。
「花になれよ」と今咲き始めたヒメシャラの木の元に埋めました。
悲しいけれど、少しほっとした出来事だった。
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