子どもとうさぎとねこと音楽のある風景

息子いっちゃん(2006年3月生)と3匹のうさぎと3匹のねこのいる歌と琴が好きな主婦の記録

「2021年版 夏井いつきの365日季語手帳」 投稿 焼芋屋

2021年12月11日 | みじかうた
「 やきいも屋耳の故郷よなつかしく 」

子どものころ、冬の夜に勉強していると聞えてきた焼き芋売りの音。

買ってみたいな、でも、とんでもなく高いんだと聞いた。

このごろは八百屋さんやスーパーでも焼き芋は売っていて、珍しいものではないけれど、子どものころは焼き芋は焼き芋屋さんからしか買えないものだと思っていた。

どんなふうに売っているのか、どうやって作っているのか、いくらするのか、全くわからない憧れの焼き芋。

それが謎めいていて、不思議な夢の国からやってくる物売りのように感じられていた。

実態を知らないからこそ、幻想のように郷愁とともに記憶に残っている。

それは今となっては、耳の故郷から甦ってくる。










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