ピアノの先生のおうちへの路地
通りすがりの洋館の外壁
海沿いの曲がった道
森を上る車窓から眺める白樺の木立ち
丘の上から臨む田園のすその海
霧の中の道の見えないスカイライン
もみじの館ひんやりしたそば屋
山の手の路地からのぞく江戸の井戸
地下に入ると明治から出てくる喫茶店
ああ
こんな現実と空想の境にある場所を探しに行こう
わたしがふと浮き上がって
時空から離れてどこかに迷い込む不思議
そこに年齢をなくしたわたしがいて
今と昔を行き来する切符を持ち
どこかしらない場所から吹いてくる風に
詩をささやいてもらおう
わたしはわたしをさがしに行こう
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