こんな田園風景の中で育ちました。
地元を離れたときは、本当にカエルの鳴き声が聞こえないことに驚き、静かな音のない夜に戸惑いました。
カエルの大合唱の中まどろむというのが心地よかったです。
今回、実家の石川県から大阪のお箏の師匠を訪ねる旅だったので、実家で少しお箏を練習しました。
祖母と母に聞かせるほどの練習もしていないので、短い曲を3回弾いただけ。
それでも、この家に箏の音が響くというのは今となっては珍しいことです。
学生時代の毎年大きな演奏会に出ていたころのことを思い出すようです。
二人とも泣いてしまうんです。
コロナ禍に大げんかして絶縁騒動にまでなった母も、私の箏を聞いて、
「あのころはもう帰らんのやと思って…。」と言って泣いていました。
私はあれから敷居を跨ぐのが初めてだから、謝るべきかと考えましたが、心に決めていたことを言いました。
「苦労して育ててもらって感謝しています。」
父と母はずっと仲が悪くて、そして姉妹の長女である私が背負わされたものはとても大きくて、気性の激しい、教育ママゴンの母に耐え続けた歪みも大きく、半世紀にわたってこじれ続けた末の大げんかでした。
歪な家庭にあって、私のお箏活動は一家のきらびやかな栄光の歴史でもあり、家族みんなで味わった美しい音でもあったので、音が紡いできた清らかな時間がこの家にあったことがよかったと、つくづく思いました。
箏というのは龍をかたどって作られています。
床の間に飾って魔除けの意味も持っていたと言います。
私は今も少し歪んでいる家族二人の生活を清める意味でも弾きました。
いろいろな場所で弾いてきましたが、お箏の音が嫌だと言われたことはありません。
家族にも師匠方にも、多くの方に授けてもらったものを細々とでも伝えてゆきたいです。
いつも他にやらなければならないことができてしまいますが、本来私が一番やりたいことは音楽なんです。
家族だけでなく、一人でも多くの方に喜んでいただけるように。
この夏は音楽メインでがんばるぞ!
と自分に言い聞かせるのでした😊
今は稲もある程度実りました
とても癒される風景ですね
コメントありがとうございます😊
田んぼは故郷の風景なので、和みますね🍀
これまで帰省するのは春、夏、冬ばかりなので、秋の故郷を見ることがあまりなくて、たまに思い出します。
今年は家族みんなでの夏の帰省は控えようと思うので、秋に行けたらと思います😊
ことねこ