先日、中沢啓治氏の「はだしのゲン」を読み終わった。
終戦前後の広島の姿を描き、原爆の悲惨さを世に訴えることになった、非常に有名な作品だ。
俺様ももちろん知っていたが、テーマの重さがあり、
なんとなく読み事を控えて今に至っていた。
やっと読むことが出来たが、戦後80年を経過しようとする今だからこそ、
読んでおくべき作品だなぁ、と改めて思った。
俺様のような昭和40年代に生まれた人間にとってさえ、
日本が戦争の惨禍にあったことを知るのは、親の体験を通じてであって、
平成生まれ、令和生まれの世代には全く実感しがたい世界が、この作品には克明に描かれている。
日本中が焼け野原になってから80年、現代の日本人は物に囲まれた生活を享受しているが、
敗戦直後の何もない世界で、人々がどうやって生き延びてきたのか、
どうやって今の日本に繋がってきているのか、
この作品には善人、悪人が色々と登場するわけだが、
善悪の関係なく共通するのは、全員が必死に生き延びようとしている姿だ。
今のような生活保護制度もない世の中で、命を繋いでいくゲンたちの姿は、
少なくとも当時に比べると遥かに社会や国に守られている今の俺様達と比べると、本当に力強く、
先行きの見えない不安に悩まされている現代日本人にとって、
それでも生き抜いていくのだという、道標になるのではないだろうか。
終戦前後の広島の姿を描き、原爆の悲惨さを世に訴えることになった、非常に有名な作品だ。
俺様ももちろん知っていたが、テーマの重さがあり、
なんとなく読み事を控えて今に至っていた。
やっと読むことが出来たが、戦後80年を経過しようとする今だからこそ、
読んでおくべき作品だなぁ、と改めて思った。
俺様のような昭和40年代に生まれた人間にとってさえ、
日本が戦争の惨禍にあったことを知るのは、親の体験を通じてであって、
平成生まれ、令和生まれの世代には全く実感しがたい世界が、この作品には克明に描かれている。
日本中が焼け野原になってから80年、現代の日本人は物に囲まれた生活を享受しているが、
敗戦直後の何もない世界で、人々がどうやって生き延びてきたのか、
どうやって今の日本に繋がってきているのか、
この作品には善人、悪人が色々と登場するわけだが、
善悪の関係なく共通するのは、全員が必死に生き延びようとしている姿だ。
今のような生活保護制度もない世の中で、命を繋いでいくゲンたちの姿は、
少なくとも当時に比べると遥かに社会や国に守られている今の俺様達と比べると、本当に力強く、
先行きの見えない不安に悩まされている現代日本人にとって、
それでも生き抜いていくのだという、道標になるのではないだろうか。