移植後DAY2294

▼本日のキニナリ
血圧(朝測れず)(夜129/88)
体温(朝測れず)(夜37.0℃)
ドライアイ(中)

▼本日のカクテル
ランデル(降圧薬)
ロスバスタチン(降LDL-C薬)

▼本日の母上
○本日は、母上の介護用品の契約変更でレンタル屋さんが手続きにやって来たり、訪問診療の医師と看護師さん達がやって来たりする日
○耳が遠すぎ&認知機能的にちょい難ありの母上単独での対応は無理なので、通常ならわしが付き添うんだけども
○非常時の今日はやむなく、父危篤につき同席できないお詫びと診察結果等の伝達事項は必ずメモに残しておいて欲しいとのお願いを紙に書いて『先生来たらこのメモを渡してね、くれぐれもよろしくね』と母上に託し、父上の施設へ出発
○したものの、ちゃんと応対できるのかしら、何かやらかすんじゃないかしらと気が気じゃなかったんだけど
○帰宅後母上に確認したところ、先生と看護師さんからは母上の足の怪我の様子や対処法など丁寧な伝達メモが残してくれてあった(ありがとうございます)のでいいんだけど
○足も腰も負傷中につき再転倒の可能性倍増中の身なんだから、やむなく外へ出る時は必ず杖か歩行カートを使うように、間違っても手ぶらでは歩かないようにと口を酸っぱくして何度も言い含めてあったにもかかわらず
○肝心の母上は近所の薬局へ処方箋を出しに行くのも手ぶらで、わしが帰宅してから持って行くから置いておくように何度も言っておいた回覧板も我慢できずにしかもやはり手ぶらでフラフラ歩いて持って行ったことが発覚
○わしらがてんてこ舞いしてるの分かってるはずなのに、あまりの危機意識の低さにもう呆れ果てて
○母上がまた転んで怪我したとしても今はもはや誰も面倒みる余裕なんかないんだからねッ、いい加減にしなさいッ、ときつく叱ってしまった
○疲れて八つ当たり気味な自分に嫌気がさしつつ、それでも体の奥底からふつふつと沸き上がり続ける母への苛立ちを抑えきれず戸惑う

▼本日の父上
○前夜のドタバタを観察していた看護師さんから今度こそそろそろかも、と姉上に耳打ちがあり、わしも早朝からあわあわ施設へ
○酸素が行き渡っていないせいで、両手の指先がドド紫色
○麻痺している右手は特に酷く、血が通わなくなった指先がこのままポトリと落ちてしまうんじゃないかと怖くなるほど
○とうとうかすれ声も出なくなり、喋れなくなる
○酸素レベルが下がったので酸素吸入器(鼻にチューブを突っ込むやつ)装着
○でもバイタル良好
○水を含ませたスポンジで口の中を濡らしてあげると喜ぶんだけど、またエンドレス痰になっちゃう
○おむつ交換、体位変換などしてもらいつつ
○おしっこあり(おしっこが出なくなって6〜8時間位が目安らしいので要チェック)

▼本日の父上語録
『足まとめて』(膝下をクロスさせたいらしい)

○わし風邪の初期症状がいよいよ本格的になってきたので、このまま発熱しちゃったら施設内に入れなくなるので(入口の検温規制がなんと37.0℃と厳しめなのよ)
○薬が欲しくてドラッグストアで薬剤師さんに相談したところ、やはり高血圧の薬との飲み合わせが難しいので医者に処方して貰った方がいいとのことなので(前回東京のドラストでもそう言われた)
○お薬を処方して貰うため、施設からの帰りに幸手リアの実家近くの小さな内科医院を初めて受診したんだけども
○わしが記入した初診問診票を見た院長の第一声『ねぇ~アナタちゃんと寛解したわけ〜?』
○記入した通り6年前に移植&寛解済です、白血病は関係ありません、って何度も言ってるのに『え~ウチPCRできないから〜』『何で東京の人がこんな病院へ?主治医に行けば~?』などと何故か完全に『免疫弱者がコロナ疑いで地方の医院にこっそり受診』的な決めつけっぷり
○いやいや血圧の薬飲んでるせいでドラッグストアで風邪薬売ってもらえなくて医者に行くよう勧められたから風邪薬貰いに来ただけなんです、入口の検温機でも受付の体温計での実測でもOKでまだ発熱もしてません、飛び込みで受診したのは父が危篤で東京に帰れなくて実家がすぐそこで、って説明し始めたら食い気味に
○『誰が危篤とか関係ないからッ!!』と怒鳴り声で遮られた
○免疫弱者だから、とにかくウチからコロナ出したくないから関わりたくない、って顔にはっきり書いてあった
○大声でナースに『発熱したらすぐPCR受けるように指導済みって申し送り書(コロナ関係?)にちゃんと書いておいてッ!』と怒鳴る医師
○これまで様々な病院で問診票に白血病の病歴をドキドキ緊張しながらも正直に書いた後の診察室では、『よく頑張りましたね』とか『元気になって本当によかったですね』『現在の体調はどうですか?気になることない?』などなどあたたかい言葉しか掛けて頂いたことがなかったので
○まぢで意味が分からずしばらく固まった後、あ、そういうことか、白血病ということで初めて差別されたってことなのか、とフツフツと怒りが沸き始めたけどここで逆らってお薬貰えなかったら意味がないから父上のために我慢、我慢、と血がにじむほど下唇を噛みしめて
○わしの顔色が変わったのが分かったのか、じゃあ一般的な風邪薬しか出せないけどね、ハイハイ、とボソボソ言いながら渋々処方箋を書き始めた院長
○だーかーらー最初からその風邪薬をくださいと言ってるだけだぁぼぐふぉえぬぃ
○コロナ禍で過酷な勤務体制を長期に渡って強いられている医療従事者の皆々様には、本当に心から感謝しておりますがこいつだけhぁほさべぽ
○色々落ち着いたら白血病患者代表として一発殴りに来てやるから待ってろよクソ院長め、などと脳内で呪ったり祝ったりしながら
○その後、父母の薬で常日頃からお世話になってる処方箋薬局で顔見知りの薬剤師さんに『今日は初めて私自身のお薬をお願いに来ました』と処方箋を出したら、心配してあれこれ尋ねてくれて
○わしの風邪の症状だけでなく、父上のこと、母上の怪我のことなど本当に心からあたたかい言葉とアドバイスをくだすって
○ほんの数分前にトンデモ医師から受けた理不尽な扱いのダメージを100として、その薬剤師さんの10000超えのプロの仕事力と人間力のおかげで、お釣りがくるどころじゃない完全にプラスで完全に回復で完全に救われた思いで感謝でいっぱいで
○白血病闘病中も、自分でも驚くほど結構冷静でそれほど泣かなかったのに
○その薬局から自宅までのほんの百メートルの帰り道、色んな感情が溢れ出てせき止め切れずに『幸手リア川』などという新しい川が生まれるんじゃないかと思うほど大量の涙を吹きこぼしながら歩いた
○思い出しながらこうして書いている今もまさに、PCモニタの前に高円寺川が生まれようとしている

○そんな父上入所Day5の話ᕦ(・ㅂ・)ᕤゼアッ
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