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愚行道程(不審の2)

(前回の続き)
実のところ。
以前から、不審に感じるところがあった。
関連会社の社員へ、所定の報告をしていると妙にぎこちなく、
いつもと違うことが行われているという反応があった。
“所定の業務をサボっている人員が、数人いるのではないのか?”
それを確認するにも、書面だけで、業務シフトの変更が伝えられ、
口頭での確認を拒否されていた。
さらに複数の事業所を兼務していては難しい状況だった。
これまでにも伝達事項の不備から、
事業所の上司とは、激しいやり取りもあったもの。
この上司が、親会社や本社との窓口となっていたことから、
是正できるような条件や状況には恵まれなかった。
その言動や行動が疑わしく、不安要素や不都合があっても、
仕事であるからこそ、バックアップ(後押し)する雰囲気もあり。
仕方なく、本社の管理部へ断片的な事実と状況を伝えたもの。
なんの対策や改善がされることもなく。
ついには手詰まりとなった。



それから半年後…。
つまり、今から3カ月前。
“この事業所における不正事案”が、
関連会社の社員から親会社と本社に伝えられる事態となった。

所定の業務が行われておらず、就業時間に関わらず休憩室で、
テレビばかり視聴している事実などが写真(デジタル画像)つきで
報告されていた。
横領のような犯罪ではないとは言え、
これまでにないレベルの不正事案として社内に回覧され、
さらに社内報には、社長だけでなく役員たちの言葉が載ることになったもの。
もはや後の祭りとなっていた。
これまでにも、何度も伝えてきたことを、
あらためて本社に報告することとなったもの。
本社は、事実関係の把握ができないことから、
事業所の業務に関わった人員をまとめて処罰することとした。
どこぞの愚か者たちがしでかした行為が、
他者の言葉や立場を奪っていく。
それは暴力ではないのか?

当然…、このような事態に納得できるハズもないけど。
正直、もう考えるのも煩わしい。
…でも、誰かに結論を出してもらえるようなものでもなく。
現在進行形の問題ばかりである。


追記:
本文では、1~2行でしか記していないけど。
毎日のように顔をあわせている職場の同僚や上司の不正行為を、
白日のものとするには、社内で信頼できる相手を選定し、
相談するなどの根回し(手間)と時間(期間)が必要となる。
これは簡単ではなく。
かなりの労力と負担が必要になる。
相談する相手を間違えてしまえば、
不正行為の隠蔽をされるだけでなく。
社内での居場所を失うことにもなりかねない。

蛇足:
前回の末尾にも記しましたが、
この話はネット上にあふれる“創作”の1つ(…としてください)。
もちろん、どこかで似たような事実が発覚したお粗末な会社が
いくつか存在するかも知れません。

そんな会社の1つでは、
ずいぶんと前から、社内のタガが緩んでいたところがあり。
「ある日、突然、悪者がやってきて、会社の財産と信頼を奪っていった!」
…というものではない。
もし、こんな事実が存在する会社があるのなら、
役員たちには、せいぜい反省してもらいところです。
<2020年7月誤字脱字訂正>
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