二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
愚行道程:言行不一致

「やられたらやり返す。倍返しだ!!」というのは、
数年前に大ヒットしたドラマのセリフ。
別のドラマで、その主演俳優は…。
「やられたらやり返す。やられてなくてもやり返す!」
「誰彼構わず、やり返す!八つ当たりだ!」などと、
物騒なことを言っていたけど。
子供の頃…、
「殴られたのなら、殴り返せばいいだろう」とは、
よく聞かされた。
一見、もっともらしい響きがあるもの、
この言葉には、どこか釈然としないものがあった。
少し考えれば、分かること。
「僕は、君に殴られたから、殴り返すことができる!」
「いくぞぉ!覚悟しろ!」となれば…。
子供であっても(むしろ、子供あればこそ)、
おとなしく殴られてくれるハズもなく。
理不尽な暴力行為を行うような人物であれば、
より大ゲサな事態へと拡大していく。
結局、子供同士の間で解決することもなく、
誰か(大人)の仲裁が入ることになる。
さらに…。
こんなことがあって、面白くもないとなれば、
誰でもいいから、殴り倒したくもなってくる!
「殴られたから、殴り返す!」
耳障りもよく、どこか痛快な響きもある。
…でも、「殴り返す相手」が「殴りつけた相手」でなければ、
単なる暴力の連鎖でしかなく。
暴力に対して、反撃ができない相手へと、暴力は連鎖していく。

少し話が外れるけど…。
子供が玩具を通じて受ける影響は、所有欲の具現にも見える。
「あれも、これも…、あっ、ついでに、それも…!」
「ただ欲しい!」と、あらゆる欲望が果てることなどなく。。
一般的に、所有欲に対して、入手できる玩具(物品)には、
色々な意味で限界があり。
保有した玩具(物品)の分だけ、手入れや片付けを怠れば、
損失したり、紛失することにもなる。
これらの経験を通じて、理解は出来なくても、
子供なりに現実を知っていくことになる。
やがて対象が、玩具から、衣類や装飾品、
デジタルツールなどへと移行していくことになるけど、
幼少期の経験を教訓としていないのか?
自身の収入を超えてまで、
ブランド品を買い漁ってしまう買い物中毒者や
物品を放置し、片付けられないまま、
ゴミ屋敷と化した部屋(汚部屋)に住んでいる人間などを、
テレビなどの特集で知ると…。
「よっぽど歪んだ幼少期を過ごしていたのか?」と、
感じてしまうのは偏見なのだろうか?
耳障りもよく、都合のいいウソは、
他人をダマして、自分すらもダマせられる。
ただの理不尽を、もっともらしい言葉へ置き換えてしまう。
だから、他人への痛みもなく、引け目すら感じないままとなる。
こんな思考に陥るのも、歪んだ幼少期の経験からなのだろうか?
<2020年7月誤字脱字訂正>
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )