タイで事故に遭ったら！

先月の16日にプーケット国際空港で着陸に失敗し炎上した格安航空のワンツーゴー機事故による死亡者への
賠償金が発表されています。亡くなった外国人56人、タイ人34人の遺族に対して犠牲者一人につき15万米ドル、
バーツにすると約510万バーツ（約1790万円）前後が支払われるようですが、あくまで保険会社との交渉が前提です。

ワタクシ、タイ国は大好きですが、タイでは事故に遭いたくありませんネ。

日本では保険という概念が通説となって確立されていますが、タイではまだまだです。格安航空会社もしかりで、
今回のワンツーゴー機も保険に入っていたから支払いが可能なわけで、通常タイでは航空会社そのものも
このような事故にあっても、過去の例もそうですが明確に補償云々をしません。交通事故に遭ってもしかりです。
今回の賠償金の15万米ドルといったら外国人にとって高くはありませんが、タイ人からしてみれば大変な額です・・・

タイで交通事故でも遭いたくないのは、自分が被害者となった場合、加害者である相手が任意保険に
入って無く、おまけに治療費を支払う能力がなかった際には、完全な泣き寝入りです。
ワタクシだったら示談で済ませませんが・・・　（生きていたらの話です）

タイも強制保険と任意保険の二種類あるようですが、タイは任意保険に加入している人が少ないようで
（3割ぐらいでしょうか）もし任意保険に加入していても、補償額は日本とは比較にならない程低額です。
どうでしょう？交通事故で相手を死亡させた場合でも、一人あたり100万バーツくらいでしょうか。
タイで車を購入する値段と一緒です！　もちろん　最高が100万バーツということですので、その人の収入に
よって賠償額が違ってはきますので、タイ人の間では、どうせ交通事故に遭うならお金持ちが加害者であって
欲しい、なんて“ささやき”があるぐらいです。

でもタイ社会のお給料を考えれば当然で、よく理解できます。大学を卒業した初任給で15000バーツ貰えたら
良いほうで大手の部長クラスでも6万バーツ（約20万円前後）ぐらいでしょうから・・・

タイの交通事故傷害罪は、事故内容にもよりますが10年の懲役、又は2万バーツの罰金で、免許取り上げですが、
殆んどは示談で解決しており、示談が成立すると傷害罪は無くなります。

しかし　例え　給料月10万バーツの人が、死亡賠償金最高額の100万バーツ貰っても、10か月分にしか
過ぎません。日本円に換算すると350万円前後です。もちろん、その被害者がタイ人ではなく、外国人であっても
同様ですので、被害者になるか加害者になるかで雲泥の差となってしまいます。

今　ワンツーゴ・エアーが賠償額を早期に発表したり、新機種導入をニュースにしたり、更には同社会長が
「これまでに犠牲者の葬儀、負傷者の治療、親族の現地訪問費用などに2000万バーツを支出しているが、
犠牲者への賠償のためには全財産を売り払っても・・・」とコメントしたりして、客離れに必死です。

処で、補償云々も大事ですが、機内で客室乗務員が、緊急時の救命胴衣の使用法など説明を始めましたら
しっかり耳を傾けましょうネ。


「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです 　　


　 タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト