米国の大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについて、世界中 大騒ぎです。
オバマ米国政権からは散々 軍事政権を批判されてきましたので、プラユット首相は どんな
反応を見せるか、ちょっと注目していました。 ですが 先週、祝意を表明するだけに終わりましたネ。
また 米国の変化に対応する必要があると述べながらも、外務省で開かれた各国に駐在する
タイの大使と総領事の会合で、「誰が米国に大統領になるかにかかわりなく、今後もタイは
米国と協力していく」 と力を込めて話しています。 また 各閣僚も所見を述べていました。
タイにとって米国は、中国、日本に次ぐ第3位の貿易相手国ですし、ましてや 新しい米国
大統領に実業家のトランプ氏が就任することになったわけです。 今後の対米国の貿易政策に
影響が出る可能性も大きいわけですから、プラユット政権も 本当は 気になることでしょう ・・・
経済政策を担当するソムキッド副首相は、米国の通商政策が大きく変化すると予想する一方、
タイへの影響は限定的という見方を示しました。 アピラディ商業相も、タイの対米輸出にさほど
影響はなく、来年のタイ輸出はこれまでの予想通り約3%の成長とする、と見解を述べています。
<ソムキッド副首相 (左) とプラユット首相>
ただ、トランプ次期米国大統領は不法移民問題に厳しく対応する姿勢を示していることから、
ドーン外相は、「米国在住のタイ人は法を破らず、前向きな姿勢をとらなければならない」 と警告。
さらに、「米国で暮らしているタイ人は状況の変化に自らを適合させる必要がある。
タイ人は米国にとって有益なことをすれば米国に受け入れられる。 だが、非生産的な
生活をしていれば、攻撃対象にされてしまう」 とも呼びかけていましたネ。
それにしても、まさかのトランプ氏勝利でしたネ。 独善的な宗教・人種・性差別の発言で
話題をさらっていましたが、実際に大統領に選ばれるとは、誰もが 本当に驚きました ・・・
それだけクリントン・ヒラリー氏の人気が下がってきて、本当は米国人、真に怒っていたんでしょう。
海外に対しても巨大な経済力を背景に、「長い間 世界のリーダー」 たらんとして来たアメリカですが、
日本も含めた他国の経済発展により、かつての 「モノづくり大国」 は衰退し、大手工場などアジアや
南米に逃げてゆき、近年は特に 経済力が落ち込み、ブルーカラー層の所得も崩落してしまいました。
<一度オバマ大統領と面談しているんですね>
今や、一庶民の地道な努力によって活路が開けた時代と違い、もはや 「アメリカン・ドリーム」 なんて
有り得ず、貧富の差も出て来て、お金持ちがさらにお金持ちになっていく傾向が強まっています。
こうなると、元大統領夫人で弁護士として汗をかかずに大金を稼いだり、不正もあるヒラリー氏は、
庶民から嫌悪の対象となり、愛されずに 相当数の票が逃げてしまったのでしょうネ。
ビジネスマンとして成功しているトランプ氏が今後、日タイにどのような政策を打ち出すのか。
興味津々の2017年になりそうです ・・・
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