明日の5月31日から6月6日まで、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」ですネ。
26年前の1989年5月のWHO総会で、毎年5月31日を「世界禁煙デー」とすることが決議され、
この期間 世界各地でタバコの害を訴えるイベントが アチコチで行なわれます。WHOから禁煙の
模範国と されているタイでも 同様です。全世界の190カ国以上の国が禁煙デーとなります。
そんな中 タイ政府は去る26日の閣議で、タバコの販売規制を強化する「たばこ製品
管理法改正案」を承認しました。法制委員会による審査後、暫定国会に提出される見通しです。
改正案では、「タバコ」の定義を「ニコチンを成分とする製品」以外に、水タバコ・電子
タバコまで広げるとともに、タバコを購入できる年齢を18歳から20歳に引き上げます。
タバコ1本ずつのバラ売りも禁じるほか、広告宣伝活動の規制も より強化するようです。
WHOからタバコの禁煙活動では、パッケージなどで模範国とされているタイですが、
購入できる年齢を今頃 20歳に引き上げるというのは、時代遅れを感じますよネ。
そのパッケージは昨年9月に新パッケージなって、警告スペースが拡大しただけでなく、
写真のグロテスク度もかなり増しており、中には直視に耐えられないものもあります。
たばこの健康被害を警告する表示スペースが、実に全体の85%を占めます。メーカー側が
「過剰表記」「営業妨害」などと反発し、一時は実施が差し止められたものの、結局は保健省の
言い分を押し切った格好です。 パッケージよりも未成年者対策をやらないとねぇ~
今年初めにタイ統計局が実施した調査で、こんな結果が出ています。
15歳以上のタイ国民5,483.1万人のうち常習喫煙者は1,000.3万人(男性949万人・女性51.3万人)で
喫煙率は18.2%(男性17.3%・女性0.9%)でした。気になるのは常習喫煙者は15~24歳で110.8万人も
いることです。20歳以下がどの位いるのか、また どんな調査したか 分かりませんけどネ。
ちなみに25~59歳は736.8万人、60歳以上は152.7万人だったとのことです。
日本ではJTの「2014年全国タバコ喫煙者率調査」によると、喫煙者率は、19.7%で、19年連続
過去最低となって、初の20%割れを記録しています。(男性 30.3%・女性 9.8%)
1965年の調査開始以降の喫煙者率ピークは66年の49.4%、83年に40%割れ、04年30%割れに。
66年は二人に1人が喫煙の時代もありながら、日本男性は世界でも長寿国ですので、タバコが原因と
される疾病の発症率が低いと見られ、これを「ジャパニーズパラドックス」なんて、海外から言われ、
しかし、そのツケが回って来て 現在は、男性のがん死亡率は肺がんがトップに来てしまいました。
話が逸れましたが、タイは未成年者の喫煙と薬物を、もっと取り締まってほしいナ。