タイへの日系進出企業の成功秘話とは？

　　
　タイへの日本料理店の進出は、今や大手専門店が当たり前の時代に …　チェーン店を
入れると15年末に３千店を 超える勢い。　出ていない専門店を 探すのに苦労するくらいです。　

失敗店も成功店もありますが、タイでは上手くいかないだろう、と言われていたカレーチェーンの
「Coco壱番屋」 が成功を 収め、時折 話題になります。　その秘訣が経済紙に載っていました。
感ずるものが、多々ありますので 今日は、その話を 参考にして秘訣を まとめてみます ・・・

　

　日本の 「Coco壱番屋」 は、通称 「ココイチ」 ですが、私には 学生やサラリーマンが、安く 早く
というイメージで食べている感があります。　ですが、ここタイでは デートの場所であったり、商談の

場でもあり、家族の懇談のエリアでもあり、日本のリーズナブルなイメージとは違い、カップルから
ビジネスマン・ファミリー層まで とても 流行っており、人気スポットとして大賑わいです。　

成功している秘訣の一つは、日本で大衆化していたココイチを 「おしゃれな日本式カレー」 を
演出し 高級ブランド化に変貌させたと … …　ココイチの標準的なカレーの価格は600円ほどです。

　

600円といったら約200バーツです。　タイの人が屋台で１回の食事を 50バーツ前後で取ることを
考えると約４倍。　日本人の感覚でいえば、3000円以上かけて、食事するイメージでしょうかネ。

そこで、出店は 高級デパートなど超一等地を 中心に選び、高級感のある内装にして、高級ブランド
イメージを 打ち出しています。　ゆったり食事を してもらえるよう大きなテーブルを 主体にして、更に

日本式の高級カレー店のイメージを 定着させています。　所得層に よって 一度は、月に 一度は、
週に一度はココイチで食事を したいと 言わしめ、同じ人が いつも食べているわけではありません。
人通りの多い場所に 出店し、いろいろな層の取り組みにも成功しています ・・・

　

　二つ目の秘訣は、日本と同じ味で タイのカレーとの差別化を 図りました。　更に 自分で味付けを
する習慣に習い、具材や辛さを トッピング・スタイルにして、食事を 楽しめる工夫を 凝らしました。

差別化の核となる味は変えないで、「市場に応じてブランドや店づくりを 大きく変える」 という
「変える点」 「変えない点」 の決断が、非常に大きなポイントになっていると言われています ・・・・

　

　もう一つの大きな秘訣は、“結婚相手” を 間違えなかったことだと … … つまり、日本スタイルに
拘らず、現地パートナーとの協業にうまく成功したのでしょうネ。　多くの日系企業は自力での

展開に拘るんですが、ココイチはタイの大衆外食チェーンの大手 「FUJI レストラン」 というグループと
手を 組み、しかもフランチャイズ展開で運営母体を Fuji に任せることにより拡大を 図っています。

　長くなりますので、明日に続きますネ ・・・　　


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