今日、11月2日は、タイ国の三大伝統行事の一つに入るでしょう、“ローイクラトン” の日です!
日本流に言えば “灯篭流し” ですが、毎年陰暦12月の満月の晩に行なわれ、蓮の花や船などを模った
灯篭を川や池、海に流し、ご先祖や水の精霊に感謝の気持ちを捧げます。確か 一昨年は24日、
昨年は12日、今年は2日と、同じローイクラトンでも 年によって変わりますので確認が不可欠です。(笑)
<これかな? タイの人は先々のスケジュールを立てるのが苦手な要因は・・・ もしかしたらネ>
“ローイ” は流す・浮かべる “クラトン” は、灯篭・器・入れ物の意味で、蓮やバナナの幹や葉で
作られたクラトンに花をあしらい、お線香三本、ロウソク一本等に火をつけ 川や池に流します。お金持ちに
なれるように小銭を入れて流す人も多いと聞きます。 <池に流しても余り意味が無いように思うけどネ>
< 幻想的でしょ TATから拝借です >
よく日本の “灯篭流し” に例えられますが、タイでは死者に対しての気持ちよりも自分の「過去」の
懺悔の気持ちの方が強いようですネ、一年の罪や汚れを文字通り、「水に流して」 新たな気持ちにとの
願いを込める行事でもあるようです・・・ <だからか 小銭なんかを入れて金持ちに、と…>
このローイクラトン、発祥の地はスコータイですので 毎年 30万人以上の人々がスコータイを訪れ、
スコータイ遺跡公園を舞台に盛大に祝うようです・・・ <チェンマイ・アユタヤも賑わいますネ。>
13世紀のスコータイ時代、プラルーアン王のお妃が王様の船から見えるように、バナナの葉で蓮の花を
模った美しい灯籠を川に浮かべて 王様に献上し、喜ばせたのが始まりと言われています。
<こんな伝説があるもんですから、ローイクラトンの夜は恋人たちが、一緒に過ごすようになったのかな>
< クラトンを ローイ しています? >
今日の夜は街じゅう、カップルたちで溢れますヨ・・・ 家族・恋人など大切な人と過ごす夜とされ、
願い事を一緒にする日でもあるワケですね、夜の公園で行なわれるイベントも、ロウソクの火が幻想的な
ロマンチックな雰囲気を醸し出します。日本で言うクリスマスイブに当たるムードが漂い、一年で一番
ロマンチックな夜になるのかも知れません。あるカップルには 「運命の日」 にもなるようですヨ。
カップルは、二つの灯篭を一緒に流して、ず~っと離れず流れていったら二人は末長く結ばれる、または
一つの灯篭を流して沈まなければ末永く・・・ 一緒に灯篭を流して愛を確かめ合うということでしょうネ。
今では 「この夜は恋人と一緒に灯篭を流し一緒に過ごす日」 という文化になりつつあるようです。
年頃の娘さんを持った親御さんは、一年で一番心配する日でもあるかも知れません。(笑)
あっ、そうそう ローイクラトンでは灯篭を流すほかに、 “コーム ローイ” と云う熱気球のように
空に飛ばす灯篭もあります。灯篭に中の空気を蝋燭の火で熱することによって、外部の空気との比重の
差で浮き上がるものなんですが、バンコクでは危険視され禁止しており、これを観るには地方ですネ・・・
< どうです、イメージ湧きます? >
バンコク市内でも 今日は近くの公園へ行くと、タイの伝統風物詩、ローイクラトンの光で
幻想的な、若いカップルたちでロマンチックな雰囲気を味わえますヨ!
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ところで三大伝統行事のあとふたつはどういうもの、いつごろでしょうか?
ワタクシが思う三つは、他に4月のお正月、ソンクラー(水かけ祭り)、
あとは現国王のご生誕日の12月5日でしょうかね、
今度 タイ人にアンケートを取ってみますネ。
それと、日本人には馴染みが薄いですが、タイ人にとって重要なのが、仏教関係の行事です。(万仏節ほか、毎年、日が変わります)信心深いタイ人は、朝と夜にお寺に行ってお祈りします。
8月12日(皇后誕生日)は母の日、12月5日(国王誕生日)は父の日になっています。
タイの祝日は下記サイトをご覧ください。
http://www.thailandtravel.or.jp/thailand/holiday.html
●バンコク都庁、熱気球型灯ろうを規制へ(バンコク週報 11月4日付け)
バンコク都庁幹部は11月3日、バンコクでもロイクラトン祭りなどで使われる熱気球型灯ろう「コムファイ」による火災が増加する恐れがあるとして、これを規制する考えを明らかにした。
コムファイは、北部チェンマイに伝わる灯ろうだが、夜空に浮かぶ様子が幻想的な雰囲気を醸し出すことから、ロイクラトン祭りにこれを揚げる人が全国的に増えている。
チェンマイでは、コムファイのサイズや揚げる場所が決められており、バンコクでもこれにならう必要があるとのことだ。
今年のロイクラトン祭り(11月2日)には、バンコクや東部チョンブリ県・パタヤなどでもコムファイが原因とみられる火災が起きた。チェンマイでは火災の報告はなかったものの、滑走路に落ちたコムファイを除去するために航空機の出発が遅れた。チェンマイ空港の敷地内全体で計280個ほど、滑走路だけでも65個のコムファイが落下していた。
***コムファイ規制、やむを得ない面がありますが、情緒がなくなり残念ですね。
ホント 仕方ないことですネ。