タイから初のプロ野球選手なるか？

タイではムエタイ、ゴルフ、テニス、サッカーと盛んなスポーツから、たくさんのヒーローを
誕生させてきましたが、今、日本の学生野球からタイ人のヒーローが生まれようとしています。
その名は“白倉キッサダー投手（21）です。

亜細亜大学の三年生で昨年の秋の大学日本一を争う明治神宮大会で優勝し、中継ぎ
として多いに活躍もしました。今年は準エースとして、早くもプロのスカウトからも目を
付けられている逸材です。

白倉投手はチェンマイ生まれの純粋なタイ人で、小学五年生の時にお母さんと来日し、
勉学と野球を両立させながら、2004年の夏の大会では上田高校（長野県）をエースとして
準決勝まで導いています。

日本で不用になった野球道具などを日本から持ち運んだり、タイアマチュア野球に少しの
お手伝いをしている身としては、このようなニュースは嬉しくて堪りません。

白倉投手は、来年の北京オリンピック出場のタイ代表野球チームのエースに抜擢もされており
そのチームの総監督に江本孟紀氏が就任してますので、何かとマスコミも取り上げることで
しょう。北京オリンピック出場の予選が、今年の11月に台湾で行なわれる為、タイの学生を

中心としたタイチームも京都府京丹後市を拠点として約二週間の強化合宿、練習試合を行う
予定で昨日、日本へ発ちました。白倉投手も京都で江本総監督、チームと合流しますが、
期待に胸が躍ります。

タイアマチュア野球連盟は、設立からここ十何年とタイ・ミネベアが支援していますが、
今回の北京オリンピック出場予選に関しては、江本総監督らの尽力でタイ・ホンダから
支援を得ているようです。

余談ですが、6月には盤谷日本人商工会議所がタイの高校サッカー選手権全国大会開催を
支援することで、観光スポーツ省、タイサッカー協会、タイ商工会議所と調印式を行ったばかりです。

タイではサッカーの人気は高いのですが、高校生の全国大会は開催されていませんので、
タイの関係者、高校生には大変に喜ばれているそうです。日タイ修好120周年の勢いもある
でしょうが、タイのアマチュア・スポーツに日系が支援することは非常に良いことですね。

江本総監督は「タイの野球振興は五輪の野球競技を支える一環にもなりますし、タイ代表の
日本遠征に日系企業（タイ・ホンダ）と京丹後市から支援をいただき感謝しています。
（アジア一次予選を突破して）12月1日に星野ジャパンと対戦できることを楽しみに、
レベルアップしていきたい」と、抱負を語っているそうです。

今年の11月は台湾でのアジア一次予選と白倉投手に注目です。白倉投手を覚えておいて下さいネ。
第二のダルビッシュ投手になるかも知れません。


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