何度も快挙を目前に迫りながら惜敗が続いたアリヤ・ジュタヌガーン選手でしたが、3年目の
20歳になって (まだ20歳ですが)、悲願の初優勝を達成しました。 昨日からの続きです。
やはり、ムービングデーの3日目に10バーディを量産して 「63」 を出したことが、プレッシャーの
ある中、逃げ切れた、また守り抜けたのでしょう。 63 という爆発力は以前から定評がありました。

<彼女の初優勝を タイのメディアも大きく取り上げました>
でも改めてビデオを観てみると、やはりヒヤヒヤもんでした。 最終ホールで2打目をグリーン左のラフに
入れてしまい、ミスショットが出れば追いつかれる場面でした。 この時はアリヤ選手を応援し続けてきた、
お母さんも姉のモリヤ選手も、一瞬 2013年のホンダLPGAの苦いショットを思い出したでしょうネ。
そこは これまでの経験が活きたのでしょう。 1メートル弱に寄せるアプローチをシッカリ打てました。
カップとボールを前に、肩で大きく一息して集中力を高めたようです。 ほぼストレートなラインを読み
切ってボールがカップに消えると、同じ土俵で頑張っているタイ人女子プロ達からも大きな声援が飛んで、
手を挙げて応える目には、もちろん涙がいっぱいでした。 ビデオでしたが私も感動しましたねぇ~

<姉や同僚から水をかけられるアリヤでした>
優勝が決まった日はアメリカでも母の日です。 (タイはご存知、シリキット王妃の誕生日である
8月12日が母の日ですが) アリヤ・モリヤ姉妹に行動を共にして戦っているお母さんも、惜敗を
見続けてきただけに涙を流していましたネ。 素晴らしい母の日へのプレゼントでしたねぇ~
20歳のアリヤ選手ですが、すでにいくつかの逸話も持っています。 パタヤにてホンダLPGAで優勝争いを
した年に、姉妹でふざけて水の掛合いをしていた時、肩を痛め手術をする 事故を起こしてしまいました。

<お母さんも さぞかし嬉しかったでしょう>
それ以来 それまでのスイングが出来なくなってしまい、得意のドライバーが思うように振れないといいます。
「ANAインスピレーション」 ではフェアウェイが狭いせいもありましたが、ドライバーを使わずに平均飛距離
272.5ヤードを飛ばし4位タイに入っています。 3月の 「HSBC女子チャンピオンズ」 でもドライバーを
使わず4位タイに入っています。 今回の優勝も おそらく ドライバーは余り使わなかったと思いますヨ。

若くプレッシャーに弱かったということもあったけど、こんな事故も彼女の優勝を遅らせていたのかも。
「ちょっと太り過ぎ」 という声もありますが、この体から繰り出される飛距離は、3番ウッドでも 「ワールド
レディス サロンパス」 で、4日間の平均飛距離が278.8ヤードのトンプソン選手と6ヤードしか違いません。
今回の優勝で、これからは大きな負担も、試合でのプレッシャーも、かなり軽減されるでしょうから
今年は、複数回 優勝も有り得ますし、リオ オリンピックのメダルだって夢ではなくなりました。
彼女の話 もう少しありますが、明日に続きます。


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またネ ・・・
私も昨日テレビで見ましたが、17番をボギーにして二位と一打差となり、さらに18番のティーショットは、ドライバーを使わなかったにもかかわらず左ラフにつかまりました。この時点で、3年前が頭をよぎったのではないかと、nagaichiさんと同じことを考えていました。
しかし、左端のピンを果敢に狙って行きましたね。惜しくも少し足りませんでしたが、逃げる気持ちはこれっぽちも感じられませんでした。これで押しも押されぬトッププロの仲間入りです。晩酌のビールが極上の味でした。
今度 会った時に乾杯しましょう。
オリンピックも楽しみになってきました。