東京五輪でも24歳のアリヤ・ジュタヌガーン選手が楽しみ！

　
　20歳のアリヤ・ジュタヌガーン選手は、今回のツアー初優勝で賞金19万５千ドル
（約2,090万円） を獲得、一気に11ランク上げ、33位のポルナノン・ファトラム選手を、
アッという間に追い抜き、世界ランク21位になりました。　昨日からの続きです。

（実は2012年、「HSBC LPGAブラジルカップ2012」 で、ポルナノン・ファトラム選手が
　優勝していますが、２日間競技で非公式大会でした ・・・）

　
　＜優勝インタビューの答えるアリヤ選手＞

７月11日の選考決定まで２カ月を切りましたので、これでリオ 五輪・ゴルフ競技のタイ代表で
アリヤ選手が出場することは間違いないでしょう。　そして 金メダルも夢ではなくなりました。

野村敏京プロが23位ですから日本国籍選手より上になりましたが、日本の選手よりメダルの
チャンスはあると思います。　この順位だけで言うのではなく、アリヤ選手はジュニアの頃から
欧米で外国選手と戦って来た経験が活きそうです。　

アリヤ選手がゴルフを始めたのは５歳ころで、１歳上の姉・モリヤ選手と共にバンコク近郊でゴルフ
ショップを経営していたお父さんの影響でした。　ゴルフ環境には恵まれていましたが、当時 タイの
ジュニア大会では物足りず 幼少から姉と一緒に、米国のジュニア大会などにも出場していました。　

　
　＜家族で米国ジュニア大会に行っていました＞

2007年にアマチュアで出場した米国女子ツアーでは、11歳11カ月２日という史上最年少で
予選を通過。　米国のゴルフファンを驚かせています。　米国とタイに突如として現れた新星は、
「全米女子アマチャンピオン」 など数々の実績を経て、2013年１月にプロに転向しています。　

アリヤ・ジュタヌガン選手が さらに逸話を作ったのはこの後です。　18歳になった姉の
モリヤ選手は米国のＱＴを受けて見事、３位に入り、2015年の米国ツアーの出場権を得ました。　
（横峯さくらプロが11位に入り、有村智恵・森田遥プロは上位に入れなかった年です）

17歳のアリヤ選手は、米国LPGAのＱＴ戦には18歳以下は受けられない、という枠にぶち当たりました。
そこで17歳でも受けられる女子のヨーロピアンツアーを 受けて、見事 トップ通過しているんですネ。

　
　＜欧州ツアーでも優勝しています＞

同年にはルーキーとして欧州女子ツアーを主戦場とし、４試合目の 「ラーラメリヤムカップ」で早々に
プロ初タイトルを獲得しています。　18歳になった14年末の米国ＱＴで上位に入り、15年からは主戦場を
米ツアーに移しました。　昨年の米国賞金ランキングは35位という戦績で、素晴らしい凄い選手なんです。

アリヤ・モリヤ姉妹の活躍が物語るように、近年はタイ女子プロ選手の躍進は目覚ましいものがあり、
５月９日現時点で、米LPGAツアーの賞金ランキング100位以内にタイ人女子プロが６名、下部ツアーの
シメトラツアーでは、５位以内に２名と17位に１名が頑張っています。　

　
　＜ホンダLPGA2016 に出場したタイ人女子プロ＞

タイのLPGAではツアー数も賞金も少なく、実力がある選手は こうして米国か、或いはＯ・サタヤ選手や
昨年末の日本ＱＴで34位に入ったポラニ・チュティチャイ選手のように日本か、二つに別れるようです。

そんなこんなで、アリヤ・ジュタヌガーン選手がリオ五輪どころか、24歳になる20120年の東京
五輪でもメダルが取れるという話、お分かりかと思います。　金メダルも夢ではありません ・・・　　



「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです 　


　 タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト