タイの人と逢うと、タイ独特のワイ(合掌)をしながらの挨拶となります。 特に
初対面の際には、しっかりとワイをしながら “サワディー カー(カップ)” と挨拶しますネ。
ワイは、ただ手を合わせればいい、というものではありません。ワイの手の形は蓮の花のつぼみを
イメージしていますので、手と手は完全に密着せず 中央をふんわりと少し膨らませるのがコツです。
蓮をイメージするなんて、いかにも敬虔な仏教国・タイらしい合掌の挨拶ですよネ・・・
両手が、ス~っと胸の前に吸い込まれるように合わさり、肘も自然と脇腹に密着して 特に女性が、
膝をくっつけて姿勢を少し低くするワイの作法は、感じ良く品もあって美しいですよねぇ~
好感が持てて とても素敵です。女性がワイで綺麗に挨拶している容姿、大好きです。
このタイの合掌の仕方については、家庭でも学校でも結構 うるさく教育するようです。ただ挨拶にも
歳の上下で違いがあったり、下の者からする、お願いしする者が先にする 等、ルールがあるようです。
挨拶・感謝・祈念によっても違うと聞いたことがあります。そう言えば、相手の身分や階級によって手の
高さや背を屈めたり、跪いたりしています。国王に対してなんかは、跪いて左膝の上で拝礼しています。
また 僧侶や仏陀の仏像には頭を床につけて合掌をしていますが、僧侶は合掌されてもしませんしネ。
合掌は、相手を敬愛する仏教的見地から来ているようですが、仕方など詳細は分かりません …
日本だって、お辞儀の挨拶にも色々ありますモンね。
いつでしたか、来日したオバマ大統領が天皇・皇后両陛下と面会した際の「お辞儀」の仕方が、
米国で物議を醸し出していましたネ。大統領が握手をしながら頭を深く下げた姿に「謝罪外交の
ようだ」と非難の声が上がっていました・・・ いかにもアメリカらしいですよネ。
対照的に、敗戦国となった後のマッカーサー司令官が昭和天皇と初めて撮った写真が思い出されます、
ゆったりと腰に手を当てノーネクタイのマッカーサーとモーニング姿で直立不動の昭和天皇の写真は、
日本の国民に改めて敗戦を実感させるもので、日本中の人々に衝撃を与えた、と聞き及んでいます。
後になってオバマ大統領の挨拶は、日本人や日本通の外国人から「前もってお辞儀の習慣・仕方を
勉強して、深々と頭を下げての拝謁は、両陛下に対し敬意を示している」と高く評価されていました。
本当は、お辞儀だけをするつもりだったのが、陛下が握手を求めて来たもんですから、お辞儀と握手が
一緒になり背も高いので、ちょっと変な恰好なったんでしょうけど、オバナ大統領の人柄を感じさせます。
英語でお辞儀を表す動詞「bow」には、屈服するという意味があるそうですから、まったく
その国の言葉・風習・文化を知らないで真似事だけでは、とんでもない誤解を生じさせます。
タイの合掌ワイも、よく学習してからやらないとネ。 失礼になっているかも知れません。
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