タイの給料とキャディーさん！

　昨日からの続きです…　サイアム・カントリークラブ、更にキャディーさんには厳しいんです！　

　休暇や勤務態度を管理評価され、月20時間の労働奉仕（雑草刈り・ゴミ拾い・練習場のボール拾い等）
もあり　ノルマ達成まで自分の順番が来てもキャディーになれず、収入が得られないそうですヨ。おそらく
正社員ではないスタッフに対して、このような待遇と管理は、ここサイアムCCだけかも知れない・・・　とか。

それでも、同ゴルフ場にキャディーが集まるのは　キャディー総数を少なく抑えているので、来場者の数
次第では結構な収入になるんです、って。でも　優秀なキャディーでもお客が来てくれなければネ。
そこで、サイアムCCはオーナー初め、スタッフと一丸となって来場者獲得に努力もしています。

　ここで、ちょっと外れて　タイのお給料のお話しを少し・・・　

　政府のタイ賃金委員会は、09年度の最低賃金の据え置きを決めていますが、現最低賃金は08年6月に
改訂され、バンコク市やゴルフ銀座のあるエリアなど首都圏5県が一日203バーツ、同ゴルフ場がある
パタヤのチョンブリ県は180バーツとなっています。更に奥の地方に入ると173バーツ、150バーツ・・・
最低賃金ではありますが、パタヤ・エリアでは30日働いても5,400バーツしかなりません。

　またタイは完全な学歴社会ですが、更にどの大学の何の学科を卒業しているかによって違ってきます。
昨年の新卒者の給料を見てみると、おおよそですが　大学のコンピューター科卒で13,000バーツ、
ビジネス科11,000バーツ、経理課11,000バーツ、高卒7,000バーツ、専門学校8,000バーツ。

更に上の大学院のコンピューター科を卒業すると18,000バーツとなり、日本で言う係長、課長、部長と
役職がついていくと、基本的に　ほぼ倍々でサラリーがアップしていくようです。勿論、卒業する大学・
高校によって給料差が出てきますので、これより上があったり、下があったりですが、、、

　さて、そこでキャディーの収入は、というと　客が払うCFとチップで合計500バーツほど、20日間働ければ
1万バーツになり、女工さんよりず～といい収入になり、最低賃金は勿論、高卒・専門学卒の初任給より
ず～と良い給料体系になります。

また　サイアムCCでは宿舎も300バーツと格安、そして　傷害保険も会社負担で、一年以上の
勤務者には無料で制服が支給されるそうですヨ。

　厳しくともキャディーが集まるにはシッカリした裏付けがあるもんです！　納得ですネ・・・
不謹慎な云い方ですが、飴と鞭を上手に使い分けている感がします。　でも　これによって、お客も集まり
相乗効果が発揮されればゴルフ場もキャディーさんも万々歳です。
来場者も少なければ鞭も打てませんモノ。（笑）

　最後に算　由希夫氏は、「客はキャディーに対して更なるサービス・常識・ゴルフ知識を要求してくる、
クラブを渡すだけで、グリーンの傾斜や距離を尋ねても微笑むだけで良かった時代は過ぎようと
している」と結んでいました・・・　ワタクシも同感ですネ。

　これからのキャディーさん達、ゴルフ知識の向上心と前向きな意欲が無ければ勤まらないかも？　
頑張って！　キャディーさん！　
と、同時にゴルフ場も集客の努力を忘れずにネ！　　



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