昨日の「宮里藍サントリー レディース」では、トップから4打差の4位から出た山下
美夢有プロが、12アンダーの逆転で今季二勝目(通算三勝目)を挙げて終了しました。
まだ20歳で身長150センチの山下プロ、見た目は幼さが残っていますが、マネジメントに
徹する老練な戦略で 勝利を掴み取りました。それを感じたのが、グリーン左に大きな池が
広がる最終18番のパー4でした。この時は藤田さいきプロ(36)と12アンダーで並んで
いましたが、ピンの位置が池に近い左側にある為、安全な右からの攻めを貫いていました。
普通 イケイケの20歳なら、逆転を意識して ピンを狙って来るところでしょうからねぇ~
<藤田さいきプロが中心の展開でしたが ・・・>
それにしても勝たせて上げたかったのがベテラン藤田プロでしたネ。3打差の単独首位で
最終日を迎えましたが、11番以降に崩れ、11年ぶり通算6勝目は成りませんでした。
18番では第2打目をグリーン左の池際の岩に跳ねて右バンカーに止まり、池ポチャにならず
運が味方をしたようでしたが、最後の三メートルのパーパットは惜しくも決まらず万事休す。
緊張感と疲労感が途切れたのでしょうが、最後はパターを抱えたまましゃがみ込んで
尻もちをついてしまいました。 最後に力が抜けちゃったんでしょうネ。
36歳といったら油の乗り切った、まだまだバリバリの選手だと思いますがねぇ~ 今や女子
プロは20歳前後の選手の優勝争いが続いており、36歳はベテラン扱いされてしまっています。
でも今回 凄いと思ったのは、通算7アンダーで8位に入った小祝さくらプロです。前々週は
「リゾートトラスト レディス」で優勝し、前週は「全米女子オープン」では日本勢最高位の
20位に入って、日米往復を休み無しで試合に出続けています。前週は渡米したことで、国内
女子ツアー連続出場試合は「142」でストップしましたが、日米を合わせると144試合連続
出場になります。今後も休まずに試合に出場すると宣言していました。 本人は、“疲れは
ない“ と言いますが、時差ボケもある中 結果を残しながらの連続出場は、まさに鉄人ですネ。
一般的には時差ボケや飛行疲れなどを言い訳にしがちですが小祝プロは、“疲れなどではなく
スイングの問題なので、また練習して修正したい“ と述べています。休みを入れるより、試合に
出て課題を見つけて、またそれに取り組んでいく方が、彼女には性に合っているといいます。
<尾関彩美悠プロ>
もう一人残念だったのが2位から出た18歳でルーキーの尾関彩美悠プロでした。初の最終日、
最終組で2オーバーとなり通算7アンダーの8位に終わりました。今年3月に高校卒業した
ばかりで、昨年11月のプロテストでトップ合格した期待の新人です。稲見萌寧・藤田プロとの
最終組でも緊張感は無かったといいますからネ。彼女も大物の片輪を見せ始めて楽しみです。
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