バンコクのチャッチャート都知事が、一年以内にバンコク都の交通渋滞の解決策を見い出す
と公約しましたネ。そう言えば、チャッチャート都知事は、第36代首相でタイ史上初の女性首相と
なったインラック政権(2011年8月8日~2014年5月7日)時に運輸大臣を務めていました。
それを知っている都民も、どんな解決策が出てくるのか、期待もし、とても楽しみでしょう。
6月に入り、チャチャート知事の提議により、バンコク首都圏警察本部の交通担当長官と
首都圏を悩ませ続けている交通渋滞を解決する為の話し合いが行なわれていたようです。
それが具体化し、バンコク都と交通警察局は、協力を強化していくことに合意しました。
2023年夏までに、今までにない交通管理システム導入を実現するする為に、早々に共同
ワーキンググループを設立するそうです。 メンバーは、バンコク都・タイ交通警察局・
運輸省を中心に、タイ高速度交通公社(MRTA)、バンコク大量輸送公社(BMTA)、タイ
高速道路公社(EXAT)はじめ、その他30の組織の担当者も参加させる予定だといいます。
6月からは雨季の季節となり、コロナも収束しつつあり各学校の再開もあり、交通渋滞は
緊急に解決する必要があります。交通渋滞問題解決において、バンコクと交通警察司令部、
及び 鉄道・バス・高速道路など各方面から運行会社を協同参加させる事は初めてでしょうネ。
また、バンコク都が管理する地区での緊急事態や自然災害時の支援を行なう他の都
職員も配属されるとか。縦割り組織も意識したチャチャート知事の本気度を感じます。
交通渋滞を解決する為にどのような新しい「交通管理システム」が導入されるか、まだ
分かりませんが、路上駐車も問題です。 せっかく広い道幅も両側に駐車されていては、
これも渋滞の一因です。取締も甘く 罰金も安い現状が 路上駐車を許しているのでしょう。
現在、バンコク都内に約5万台の監視カメラが設置されているようですが「交通管制に
使用されているのは約1千台だけ」だといいます。この多くの監視カメラを 問題解決の
ために、どう渋滞状況や路上駐車に活用させるかも、改めて取り組んでほしいですネ。
いかにマナー違反者の取り締りや警告することで、多くの交通渋滞は緩和されるでしょう。
また、都内では二輪車が増えており、横断歩道でのバイク事故も多く、今までにない安全
対策も必要です。渋滞はじめとした問題解決に、チャチャート新知事の真価が問われます。
バンコクの交通渋滞は、今に始まったことではなく、過去にも、多くの検討がされましたが、全く改善されていません。
新都知事のスタンドプレーと見る向きもありますね。
バンコクの交通渋滞の根本原因は、都市の規模に対して、道路の面積が少な過ぎることにあります。
バンコクの道路面積は東京の1/4しかないようです。
ソイの行き止まりが多いのも、問題です。
バンコクの交通渋滞の解決策は・・・道路面積を増やすか? 都内への自動車の乗り入れを減らすか?2つに一つしか抜本策は無いのです。
前者が不可能なら、後者しか方策が無い。
日によって自動車ナンバーの末尾が奇数と偶数の車の乗り入れを制限するとか、乗車人数が3人以上でないと駄目とか(業務用は除く)・・・
https://www.thaich.net/news/20220611qt.htm
当然のこと、政治家も都議員も分かっている。だからこそ、道路などのインフラ改善と施策を含めて、
新知事や関係者に期待しているのだ。近年に大きな変化が起きそうだ。