今日25日は、タイ三大祭りの伝統行事「ローイクラトン(灯籠流し)」が行なわれる日ですネ。
ローイクラトンは陰暦12月の満月の夜、農民の収穫に恩恵深い水の精霊に感謝を捧げ、
罪や汚れを水に流し、魂を浄めるお祭りです。毎年11月頃になり、今年は25日です。
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タイの人は、バナナの葉や蓮花で作ったクラトン(灯籠)を、蝋燭や線香、花で美しく飾り、満月を映す
水面に流します。まるで光の天の川のように映り、幻想的で多くの市民が灯籠を流すため川に集まります。
我々外国人からすると、幻想的な雰囲気が楽しめるイベントですが、ローイクラトンには自らの罪を
洗い浄め、川の女神に川を汚したことを謝罪するという意味もあるそうですから、厳粛な行事なんですネ。
バンコク都内でもチャオプラヤー川沿いをはじめ、プロンポン駅前にあるベンジャシリ公園などのため池や
多くの公共施設で灯籠流しが行なわれます。これら周辺では大渋滞が予想されますので要注意ですヨ。
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バンコク市内でも今日まで、チャオプラヤー川でリバーフェスティバルと称して、流域7カ所でライト
アップや伝統舞踊の披露などのイベントが行なわれます。王宮近くにある “ナガラピロム” という公園へ
行くと とても神秘的な灯籠流しを体験できますネ。同公園は他の公園と、ちょっと 趣向が違います。
特にローイクラトン発祥の地といわれる中部スコータイ県では、世界遺産にもなっている寺院の
ライトアップや伝統舞踊のショーなど、多くの催しが行なわれ沢山の観光客が押し寄せます。
このようなお祭りは、タイ正月であるソンクラーンもそうですが、地方へ行くほど盛大に行なわれますネ。
スコータイ県のピサノローク市やチェンマイ市などでは 灯籠流しだけでなく、手すき紙の提灯に蜜蝋で、
灯を灯した気球 “コムロイ” と呼ばれる手製気球が、飛ばされます。バンコクでは禁止されていますがネ。
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紙で作られて蝋燭が灯っていますから、非常に危険でもあります。空に放たれた気球が燃え
尽きずに落下して、樹木や家屋に火がついて、ボヤ騒動になる事故も多発しているようからネ。
空に放す光景が幻想的と外国人に人気があり、チェンマイでは観光キャンペーンの目玉にもしています。
以前は、地元住民が静かに行なっていましたが、今ではコムロイ目当てに観光客が年々増えているとか。
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このため、24から26日の夜8時以降から深夜にかけて、空の便は多くのフライトが変更、または
キャンセルされると聞きます。チェンライ空港でもフライトの変更が予定されているようですヨ。
そしてローイクラトンでは、灯籠流しの籠は自然素材のモノを使用するように呼びかけていますネ。
これは毎年、不燃性素材のゴミとなった灯籠が川の流域を埋め尽くし、その処理に 毎年 苦慮して
いる都庁からの切実な願いのようです。
ローイクラトンが終わるとプミポン国王のお誕生(5日)、クリスマス、年末年始とイベントが
続きます。 今の時期、一年で一番、派手なライトアップが披露されるタイ・バンコクです。
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