今日は、日本の高校・大学・大学院に通い、現職を含め日本滞在が累計で20年以上になる
タイ王国の駐日大使であるシントン・ラーピセートパン大使(59)についてお伝えします。
これほど日本を愛し、日本に精通した知識と視野の広さを持つタイの人は珍しいですし、
現在の日本とタイ国を繋ぐ橋渡し人としては、ラーピセートパン大使が第一人者でしょうネ。
こういう方が、現在 タイ国の駐日大使を務めていることを、知ってほしいと思います。
<日本のタイ大使館前で>
大使はパタヤが位置するチョンブリー県出身で、16歳で日本へ留学し、1983年東京学芸大学
附属高等学校を卒業。1987年に横浜国立大学経済学部卒業後、同大学院修士課程も修了しています。
横浜国立大学で国際経済学の学士号と修士号を取得した後、タイ国に帰国。1989年にタイ国
外務省入省。経済局外務書記官、政治局東アジア部三等書記官を務め、1992年~1996年まで
<国立がんセンターを視察するシントン大使>
在ロサンゼルスのタイ王国総領事館領事でした。日本を愛する念願の最初の日本勤務は、
2002年から06年にかけて東京のタイ国大使館での在外勤務でした。東アジア局参事官、
在京タイ王国大使館参事官などを歴任しました。
10年から15年にかけて二度目の東京で、駐日タイ王国大使館の公使・次席館員を務めます。
16年からは東アジア局局長、在大韓民国タイ王国大使を歴任し、19年から三度目の来日で
タイ王国の駐日大使に就任し現在に至り、日本滞在が累計で20年以上になるわけですネ。
<東京パラリンピックで選手を称える大使>
私ら以上に日本を熟知しているシントン・ラーピセートパン大使ですが、世界で、日タイでも
SDGsが注目され 持続可能性への関心が高まっている中、環境・社会・経済など多岐にわたる
持続可能性を目指すには、ご自身では「充足経済」という考え方を重視しているといいます。
この考え方は、故・プミポン国王ラマ9世が 提唱したものとの事です。 国内で全てを
充足させるという意味ではなく、自分を充足させるには、何がどれくらい必要なのかを
知るという意味での「充足経済」だそうです。例えば、“タイ国が貿易や投資を通じて世界に
開かれた国であり続ける一方で、自分自身を知り、身の丈にあった生活を楽しむために、
謙虚でなければならない” という捉え方で、「充足経済」を広めて行きたいといいます。
日本とタイの友好関係は非常に長く、貿易関係はアユタヤ王朝から600年以上、外交関係は
1887年に正式に樹立して以来、今年で「日タイ修好135周年」になります。 それを大使が
友好と協力を促進する団体の中で、最も歴史が長い「日本タイ協会」を通じて支えています。
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