次々と重要政策を進めている第17代目のバンコク都知事に就任したチャチャート氏を
在タイ日本大使館の梨田駐タイ大使も多いに期待されているのでしょうネ。5月22日の
バンコク都知事選で過去最多の138万6,215票を獲得した後、梨田駐タイ大使の招きで、
日本大使公邸にて夕食会を行なっています。現在 知事に就任して三カ月が経ちました。
<梨田駐タイ大使がチャチャート知事をお迎え>
チャチャート知事の構想の一つに「バンコク都の清潔と秩序の維持」というのがありますが、
レストランが使用済みの食用油を下水に流す実態を、以前から気になっていたといいます。
あるSNSでチャトゥチャック地区にある某レストランのスタッフが下水に油を捨てている
動画が、拡散されたことを受け、捨てた者には最高1万バーツの罰金を科すと警告しました。
公道や下水道にゴミ、廃水、または同様の物質を捨てることは違法で、違反者には最高1万
バーツの罰金が科せられる、と法令にも謳われているようですから、都民も納得でしょう。
ところが、チャチャート氏が行なおうとしている、景観をも意識した「屋台村構想」には
物議を醸しています。同構想は、都庁が指定する複数の地域に屋台を集約し、屋台業者は
そこで低額の賃料を払って営業するというものです。指定区域は高架道路下の空き地などの
活用を想定しているようですので、市民や屋台関係者から反対の声が上がるのも分かりますネ。
屋台での商売は そこに需要があるから出しているのであって、市民も便利であるから利用する
わけですからねぇ~ わざわざ 高架道路下などの空き地に集まった屋台へ食べには行かない
でしょう。 そうなるには 名物料理が誕生していくなど、相当の時間と実績が必要ですよネ。
前知事時代に、屋台は歩行者の妨げになるほか、生ごみが周囲に散らかって衛生面で問題が
あるといった指摘が以前から絶えず、これまでも街の美化を優先し、屋台を排除する動きが
強まり、実際 整備されてきました。現在 存在する屋台はある程度 問題ないとされています。
ですから なお一層、反対意見も多いのでしょう。もし強制的に移転となれば、昼には多くの
会社員で賑わうオフィス街の屋台などでは、常連客を失い 収入減は間違いないでしょうからネ。
”清潔な街を実現させたい” というチャチャート知事の政策の一つですが、初めてでしょうネ?
彼が掲げる施策に市民が物議を醸しているのは ・・・ ここは慎重な対応が求められますネ。
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