コロナ禍で三年ぶりに開催された昨年の「全米女子オープン」の韓国予選会では、トップ
プロの参加はなく、エントリーしたのはプロが10人、アマチュアが61人の 計71人でした。
最も多かった時よりも、半数近く減っていたといいますヨ。 昨日からの続きです ・・・
<今年は韓国での予選会は外されてしまいました>
実際、昨年の「全米女子オープン」に出場した韓国選手は22人でしたが、そのほとんどが
米国ツアーを主戦場にしている選手たちです。予選会を突破して本戦に出場した選手は、
アマチュアの3人だけだったそうですからねぇ~ それに加えて、韓国女子ツアー(KLPGA)
からは9人が世界ランキング上位の資格で「全米女子オープン」に出場が可能でしたが、
出場したのは、たったの2人だけでした。この現状に USGAは、深刻に捉えていたようです。
日米を問わず、韓国選手が海外ツアーに参戦しない事情の要因は、近年では KLPGAも様々な
アイディアや施策を打ち出し、韓国でも女子ツアーの発展と人気が高まり、多くの企業が
スポンサーに名乗りを上げ、同時に 国内でも日本のように若手プロが育っているようです。
10年前と比べると試合数は10試合増えて33試合になり、また賞金総額も、約11億2,800万円
から約30億5,000万円と三倍近くに上がっています。 因みに 昨年の日本女子は38試合で
過去最高42億9,000万円でした。ここまで来ずとも、近年の韓国は それに近づく勢いです。
もう日米ツアーに行かなくとも、国内でも十分に稼げるという認識に変わってきているよう。
こうした環境の推移もあり、今や、韓国女子ゴルフ界も名誉やハングリー精神といった
気概よりも、年々賞金額や試合数が増える国内ツアーを優先する風潮があるとも聞きます。
日本ツアーではプロテストに合格して正会員でないと日本のQTが受けられなくなった
事情もあり、日本に参戦する韓国選手が少なくなりました。また、遠い米国へ渡り、苦労
し無くとも韓国で稼げることも出来るし、スターにもなれる環境も整いましたからねぇ~
その結果? 韓国で「全米女子オープン予選会」が開催されなくなり、出場したければ、米国や
日本の予選会にエントリーするしかありません。 今回の日本地区予選には2名の韓国プロが
エントリーしていたようですが、このように飛行機代や宿泊費と経費をかけてまで、予選会に
挑戦する韓国選手は居なくなるでしょうネ。韓国の若手にはメジャー制覇の可能性がある選手が
いると聞きますが、韓国から海を渡る選手の数が激減しており、これも時代の流れでしょう。
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