日本から来た知人が、スワンナプーム国際空港から乗ったタクシーに、チップをあげたのに50バーツを
余分に請求されたと、ブツブツ言っていました。(笑) ・・・ 笑う所じゃないですネ。
これは、タクシー運転手がボッテいるのでは無く、スワンナプーム国際空港のタクシー・スタンドで
タクシーに乗車すると、運賃に50バーツの 「空港チャージ」 が、加算されるシステムで、タイ独特の
ルール、空港徴収制度のことです。 日本から来る人で、結構 知らない人も多いんですヨ・・・
でも この50バーツ、運転手の収入になるのでは無く 空港を管理するタイ空港社(AOT)とタクシー管理
会社で折半されると聞いています。 しかし 何のために徴収しているのか不明で、単なる手数料にしか
写りません。 消費者保護委員会などが、「不当な請求」 とAOTに廃止を求めているのも理解できます。
<客待ちするタイのタクシー>
この現在の50バーツという金額は、ドンムアン空港が国際空港の時代から変更されていないこともあって
昨年末でしたか? 70バーツに変更するの、しないのと、ひと悶着ありましたが、空港タクシー900台が
乗車拒否という姿勢で抗議し、中止になった経緯があります。 その後は現在まで静観した状態です。
現時点で交通手段は道路だけですが、抗議したのは 延び延びになってはいるエアポートリンクス
(国際空港とバンコク都内を結ぶ鉄道) が、今年 開通することを意識しているのでしょうか?
勿論 エアポートリンクスは 「空港チャージ」 なんて、取りませんモノね・・・
実はこの 「空港チャージ」、タクシン政権(01年~06年)の末期に、他国には無いし、意味不明として、
撤廃が決まっていたんですネ。 しかし 同政権は06年のクーデターで追われ、撤廃は実現しなかった
経緯もありますから、誰もが不要と判っている事柄なんだと思いますヨ… 可笑しな制度ではありますネ。
そんな中、各国・地域の主要空港が加盟する国際空港評議会が、空港の施設・サービスに関する利用者
アンケートからまとめた 「エアポート・サービス・クオリティ・アワード、国際空港評価」 の09年度版が
発表されましたネ。 要するに世界の空港サービスは、どこが NO.1 になるか、という調査でもあります。
<スワンナプーム国際空港内>
140の空港が、国際線と国内線の出発旅客を対象に、各空港が共通のアンケート用紙を使用して、毎月
実施しますが、韓国の国際空港が5年連続でトップに輝いています。 以下、シンガポール、香港、北京
インドと、上位はアジア勢が占めますが、タイのスワンナプーム国際空港は24位となっていました。
07年は48位、08年は38位と、徐々に順位は上がって来ていますが、これもよく理解できます。なんせ
開港された06年当初から、滑走路のひび割れやトイレ不足…等々、問題が山積みだったんですから。
それが徐々に修復されてきたんでしょう、並行して順位もアップしているようです。
タイのスワンナプーム国際空港は、東南アジアのハブ空港を目指しているワケですから、
空港内外を問わず、利用者が使用しやすい国際空港にしてほしいですよネ。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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同 goo ブログは、8月より下記のサイト ブログマガジン (ブロマガ) に移行しました。
お客から徴収された50Bは、いったい誰の懐に入っているのか?
空港利用料として徴収され、空港の施設の維持管理に公正に使われ、会計上も公正に処理されているのならまだしも、実態は闇の中です。
空港マフィアの懐に入っているから、政府も手出しできないという説が有力で、いかにも発展途上国らしい話です。
この空港チャージを撤廃するとなると、お客には朗報ですが、今度は、50Bがタクシードライバーの負担になるので(空港マフィアに上納する構図には変更なし)、ドライバーがストライキで反対・対抗します。
空港マフィアって、実際は誰なんでしょうか?
単価は50Bでも、年間1000万人以上が利用する空港ですから、利権総額は膨大な金額です。
簡単に手放すはずはありませんね。
エアポートリンク、またまた開業延期だそうです。見通しはたたないようです。
<今日のタイねた>から。
●バンコク都心部とスワンナプーム空港を結ぶ鉄道、エアポートリンクは3月か4月に開業と言われていましたが、現時点では8月(シリキット王妃の誕生日=母の日?)に遅れるのではと見られています。 安全・セキュリティー関連のシステムが完成していないことや、同鉄道を運営するタイ国鉄(SRT)が別会社方式にするのかどうか、また従業員の採用も間に合っていないと色々と問題はあるようです。
ご感想を有難うございました。