昨日 タイ警察のソムヨット長官は 連続爆弾事件について、ようやくウイグル族が
関与する組織が、爆弾テロを実行したことを認めましたネ。 その内容が重要です。
事件が起きてからは 人身売買業者の犯行とウイグル族の存在は示していました。
が「7月に政府が 不法入国で逮捕した中国籍のウイグル族109人を、中国に強制
送還したことの報復」と、初めて公式の場で連続爆破事件の関与を認めました。
強制送還されたウイグル族は中国で処罰される可能性が高く、送還に抗議するトルコ人のデモ隊が
イスタンブールのタイ領事館に突入し、窓ガラスを割ったり、備品を壊すなどしていました。
欧米諸国もタイ軍政の対応を非難していました。「タイの爆弾事件と在トルコ・タイ公館への攻撃は
同じ原因から生じたものだ」と長官は語り、中国送還が爆弾テロの引き金になったとの見解です。
要は「トルコとウイグル族の密航組織が、タイの取り締まりに恨みを抱いた」との認識ですネ。
プラユット政権は今回の事件でや「テロリスト・ウイグル族の強制送還」などの言葉を避け、タイの
報道機関にも協力を求めていましたが、事件の容疑者の多くがウイグル族関係者とみられ、これ以上、
言及を避けるのは不自然と判断したようです。 ここまで来たら もうアヤフヤには出来ませんネ。
これで政府が敬遠していた「政府自らが招いた自業自得の事件」という批判をされちゃうでしょう。
タイは主要産業となっている観光立国。「テロ対象国」というレッテルは、絶対に避けたいところです。
中でも中国人観光客は その要であり、また国際的な孤立を深めているタイの軍事政権にとって中国は、
緊密な関係を保っている数少ない国の一つ。が、今回は昔から得意の “八方美人政策” は裏目となるかも。
ところで、逮捕された容疑者の一人が、カンボジアとのビザ・ランによってタイ滞在を延長していたうえ
1回600ドルを入出国管理官に支払い、不正に滞在許可日数を伸ばしていたことが判明してしまいました。
<ビザ・ランとは長期ビザが取れない外国人が、タイの短期観光ビザが切れる直前にカンボジアなど周辺
国に入り、そこで再度 観光ビザを取得 日帰りでタイに戻る、これを繰り返しタイに長期滞在する方法>
どうやら入出国管理を担っている警察は、このビザ・ランの取り締まりを厳しくするようですヨ。カンボジア
だけでなく、日本人が最も多く利用するラオスも、出入国管理官の汚職による不正ビザ・ランの取り締まり
強化が始まります。 今までもビザ・ランの取り締まりはありましたが、あって無いようなものでしたが …
まぁ~ 当然でしょうネ。こんな大きな事件に出入国管理官が関わっていたのですから。
ビザ・ランを利用する方々、現状を よくチェックしてから出かけて下さい。
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