速いものです、昨年5月に新知事として当選したチャチャート氏が就任して一年が過ぎました。
1966年生れの57歳ですが、経歴・経験と知識・体力と知能・意欲と決断力 … … 等々、どれを鑑み
見ても、今が一番 充実した活動ができる、タイミングや時機なのかも知れません ・・・
チャチャート知事は、就任一年を振り返った13日の記者会見で、自身への自己評価を10点
満点中5点としていましたネ。バンコク都の様々な問題点と課題を、比較的迅速に対処して
いるように感じており、個人的には8点くらいにしても良いと思いますけどネ。
上手く行なえていない事案を 汚職取り締まり、渋滞を含めた交通インフラ、大気汚染、生鮮
市場の開発などを挙げていました。自ら先頭に立って行なって来た洪水対策の排水トンネル、
ゴミ焼却場の建設といった大規模なインフラ開発にも着手できていないと振り返っていました。
逆に、スムーズに行なえていることには、オンラインの苦情受け付けシステムの稼働、歩道の
整備、ゴミの分別、学校へのパソコン支給などを進められたと述べています。 また、今の
都職員の働き方を都民を中心に考える思考に変えるよう努力しているとも話しています。
そう言えば 一年が過ぎた5月24~30日に、調査では定評のあるタイ国立開発行政研究院
(NIDA)が、バンコク都の有権者を対象(回答者2,000人)に世論調査を実施しています。
そのチャチャート都知事への評価は、「大変満足 27.8%」「やや満足 47.5%」と、肯定的な
評価が75%を超えていました。「現場で直接 都民の声を聞き、問題解決に取り組んでいる」
「勤勉で誠実」、「街が良い方向に変わっている」… … 等々といった意見があったようです。
チャチャート氏はタイ国の政治家やインテリ層・富裕層にありがちな高慢ちきな姿勢や態度が
ありませんからネ。高学歴のエリートですが、公共交通機関を日常的に利用したり、音楽や
スポーツの振興などにも積極的に活動したり、10キロ以上のランニングも日課の一つです。
都民、都庁職員と気軽に交流し、庶民的であり現代的な中高年といったイメージもあります。
どんな立場や役職になっても庶民的なスタイルを崩しません。4日に行なわれた、LGBTQなど
性的少数者の権利拡充を訴える「プライド パレード」にも積極的に参加し先頭に立っていました。
性的マイノリティへの差別に反対するリベラル的な政治姿勢と同時に、タイ王室への敬意も
忘れないバランス感覚から 幅広い層から支持を集めています。将来の首相候補かも知れません。
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