3月に入り タイ国でも日本でも共に、「さくらの季節」になりました。 タイにも桜と
呼ばれる花がいくつかありますが、「タイ桜」と呼ばれる本命は、チョンプー・パンティップ
(日本名:キダチベニウゼン)でしょうか? やはり3月・4月が開花の季節です。
<市内に咲き乱れるチョンプー・パンティップ>
タイのゴルフ場でも見かけたことがある人も多いでしょう。学名はタベブイアと言い、
タイ原産の花と思っていましたが、実は 中南米など熱帯アメリカが原産の樹木だとか。
チョンプー・パンティップの開花が終わる頃に、今度はタイの国花、ゴールデン・シャワー
(4月~5月)が咲き乱れます。タイ語で “ラーチャプルック”。「植物の王様」という意味で
日本では「ナンバンサイカチ」と呼ばれています。4月になるとタイ各地で、黄色の美しい
花を咲かせ、10㍍くらい高くなります。マメ科の落葉樹で原産はインドと言われています。
<ゴールデン・シャワー>
色彩豊かな黄金色の花が、藤の花のように垂れ下がって咲き、木の真下で立つと、黄花の
シャワーを浴びるようで “ゴールデンシャワー” って感じになります。緑の葉と黄色の花の
バランスが何とも言えない美しさを醸し出して、緑の葉がより一層黄色の花を引き立てます。
鮮やかな黄色がタイの青い空に映え 元気が出て、暑い季節を和らいでくれます(私だけかな?)。
バンコク市内や郊外の街路樹・公園、また学校の敷地など多くの場所に植栽され、鮮やかな
黄色の花は、遠くからでもすぐに “ゴールデンシャワー” と分かります。
この花が、タイ国花として制定されたのは2009年と聞いていますが、黄色が故プミポン
前国王のシンボル・カラーだったことが、選ばれた大きな理由なんでしょうか? そう、
ワチラロンコン現国王も、お誕生日が月曜日ですからタイ王室の色ともなって来ました。
そう言えば、蘭の花はナショナルフラッグであるタイ国際航空の尾翼にデザインされていたり、
女性客室乗務員の制服にも蘭の花一輪が添えられていたりしますから、以前は、タイ国花は
蘭の花だと 思っていました。 また仏教からの関連で睡蓮(すいれん)という話も聞きます。
広辞苑では「国花」を『その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花』とあります。
この二つがキーポイントのようです。 日本の国花も広辞苑などに『桜または菊』と
記載されてはいますが、公式に定められた国花ではないようです。また他国では、二つ以上の
国花を持つ国があるようですので、タイ国でも「三つの国花」があっても良いかもネ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます