タイのお隣の国！ラオスへ! ②

総人口約600万人とバンコク市の人口にも満たないラオス王国。
首都ビエンチャンでさえ素朴さと純粋さに満ち溢れている国ラオス。
そう、三十数年前に初めてバンコクに足を踏み入れた時を思い起こさせる首都ビエンチャンです。

でも　このラオスは見た目に較べるとバンコクより圧倒的に治安が良く、年に数件しか殺人事件が起きないと、いいますから
日本よりもタイよりも、おそらく世界の治安の良さではベスト５に入るであろう、そして後進国の中でも国民の人柄も
素晴らしいようです。案内してくれたラオス人のツク君と、このような話しのあと“日本の最近の治安”について
尋ねられましたので、日本では親子同士や子供への殺人事件が多くなっていることを話ししましたら顔をしかめて
“ラオスでは考えられない！”と叫びに近い驚きと反応でした。

なぜ　ラオスは治安が良く殺人事件も少ないのか？ツク君に聞きましたら、ツク君曰く「親の厳しい教育と躾だ！」と
言い切りました。ワタクシら日本人には頭の痛い言葉です。どうやらラオスでは、親、祖父母、親戚、周囲の人と、
子供が悪いことやイタズラをすると、それは、それは叱ったり、怒ったり、怒鳴ったり、大変だそうです。
そう言えばワタクシの幼少の頃の日本もそうでしたっけ。

でも35歳の彼曰く「これでも良くはなっているラオスの経済環境下、今の若い人の考え方は分らない」と言います。
特にお金に対しての考え方が変わってきていると、嘆いておりました。なるほどねぇ～　どこの国でも豊かになってくると、
お金の執着心から金銭欲に繋がり事件、過ちが生じ、治安の悪化にと変化していくのでしょう。
貧しいから犯罪が増えるのでは無く、人間の欲が高まると事件を起こすのかも知れません。

さて、ラオスの国土の広さは日本の本州とほぼ同じで、人口は600万人弱、首都ビエンチャンにその15％が集まり、
周囲をタイ、ミャンマー、中国（雲南省）、ベトナム、カンボジアの5カ国に囲まれ海への出口はありません。
そのかわり北から南まで、タイの国境沿いにメコン川が流れています。
世界に国と名のつく所は、190弱あるようですが、このうち海のない国は42カ国ほどで、ラオスはASEAN（東南アジア諸国連合）
10カ国のうちただ一つ海に面していない国だそうです。

これでは、絶えず敵国からいかに国を守ろうかと苦慮しなければなりませんから、外交はさぞ気を休む時が
無かったでしょう。反対に日本はどこの国とも陸続きになっておらず、完全な島国で、ある意味で日本も
珍しい国と言えます。
そんな両国の違いのせいか、いつも国境を跨ぐ時にワタクシ、何とも言えない不思議な気分になります。
明日に続く・・・


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