19日付の女子世界ランキングが発表されました。注目は国内ツアー「ニチレイレディス」で
今季4勝目を挙げた山下美夢有プロが、19位から17位に浮上し、ともに2ランクダウンの
畑岡奈紗(18位)・古江彩佳プロ(19位)を抜き、初めて日本勢最上位に立ったことです。
畑岡プロは、なんと米国ツアーで初優勝を飾った2018年以降、笹生優花プロから21年に
日本国籍を選択してから抜かれることはあったものの、殆どの期間で日本勢最上位に君臨して
いただけに意外でした。国内で戦っている山下プロですが、日本勢のトップに立てましたネ。
気の早いメディアは、“賞金金額が高い今日からの「アースモンダミン カップ」にも勝って
優勝賞金5,400万円を加えれば、生涯獲得賞金が史上最速99試合目、最年少21歳327日で
5億円を突破する” なんて騒いでいます。それより来年のパリ五輪出場が気になり始めました。
本人も、“なかなか五輪に選ばれる機会は少ないので出場したい” と、公言し出しましたネ。
東京五輪の時はテレビ観戦で応援していたといいます。銀メダルを獲得した稲見萌寧プロに
憧れを抱いたそう。世界ランクで日本勢トップに立てば、その思いはより強くなるでしょう。
五輪の出場者数は男女各60人で来年6月の世界ランキングに基づく五輪ランキングで決まり、
各国の上位2人、15位以内なら最大4人まで出場できます。また大きな目標ができました。
逆にチャンスが少ない海外の試合で、日本の来季シード権を獲得した選手もいましたネ。
日本の予選会を勝ち抜いて米国男子ツアーの今季メジャー第3戦「全米オープン」で通算
1オーバーの20位で、日本勢最上位となった「全米」初出場の永野竜太郎プロ(35)です。
<予選通過は1位がガン選手、永野・石川遼プロの順位でした>
同大会の賞金総額は史上最高額となる2,000万ドル(約28億円)でしたから、優勝した米国の
ウインダム・クラーク選手(29歳)は、360万ドル(約5億800万円)を獲得しています。
10位タイでも43万5,018ドル(約6,133万円)と、ビッグマネーが動き、20位タイに入った
永野竜太郎プロは、20万152ドルをゲット。1ドル=141円で換算すると約2,822万円と、
日本なら大会にもよりますが、20位で「優勝賞金並み」の額を手にすることができました。
メジャー大会の賞金は、国内男子ツアーの賞金ランクにも反映されるため、全米オープン前、
今季は、通算約854万円の24位から一気に5位(約3,600万円)前後になることが確実です。
国内男子ツアーの賞金シード入りは1,300万円前後が目安になりますから、来季のシード権を
得ることが出来ます。賞金も嬉しいけど、少ないチャンスを活かして、来季シード権の当確が
何よりでしょう。永野竜太郎プロにとっては、そういった意味でも大きな一戦になりましたネ。
女子では今日からメジャー戦「全米女子プロ選手権」が開幕、どんなドラマが生まれるでしょう。
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