2月6日、トルコ南部のシリア国境近くで発生した大地震による両国の死者が17日現在、
4万5,000人を突破し、世界で6番目に犠牲者の多い地震となっています。 最初の地震の
規模はマグニチュード(M)7.8、その約9時間後にM7.5の余震が起き、地震エネルギーは
1995年の阪神大震災の20倍以上で、内陸で起きた地震としては最大級と言われています。
地震で約26万4,000戸のアパートが倒壊しており、犠牲者は更に増加されるのでしょう。
この大地震で日本人の犠牲者は出ませんでしたが、タイ人女性が一人亡くなっています。
トルコのホテルでマッサージ師として働いていたダオさんという東北部・チャイヤプーム県
出身で29歳の女性だそう。そのホテルが倒壊し瓦礫の下敷きになってしまったといいます。
そのダオさんが一昨日の17日午前に、政府が用意した空軍特別機にて 空軍基地もある
ドンムアン空港に到着、無言の帰国となりました。ダオさんの遺体は、ドンムアン空港
施設内で待機していた遺族に引き渡されたそうです。思いも寄らずの出来事でしたでしょう。
タイ政府がトルコに派遣していた緊急援助隊42人と救助犬2匹も、同機で帰国しています。
<トルコに在住しているタイ人で帰国を希望していた36人も同機で帰国>
このトルコ大地震での日本も国際緊急援助隊の派遣や診療所を設営するなど、積極的な支援を
行なっていますが、タイ政府の対応も速かったと言われています。被災が大きくなると、早速
内務省防災局の42人からなる救助隊を被災地に派遣することを決め、現地での生存者の
救出や被災者への支援にあたり、タイ国からトルコへも医療物資なども送っています。
<現地での救助隊>
タイ国には大きな地震は無いと言われていますが、防災局には高層ビルの倒壊などを
想定した都市型災害に対応できる訓練を受けているスタッフが居るそうですヨ。
在タイトルコ大使館は2月14日、大地震で甚大な被害を受けたトルコに対するタイの
国民と政府と民間部門からの人道的支援に感謝すると述べていました。タイの人達から
多くの支援を貰い、寄せられた救援物資を一時的に保管するスペースが無く、義捐金は除いて
止むを得ずに物資の受付を中止するくらいだったようです。そうでした、東日本大震災の時も
一早く アチコチで募金活動などしてくれ、タイ政府とタイの人達に随分と助けられました。
<スクンビット通りでの募金活動>
日本への支援・救済のキャンペーンが多く行なわれ、電車内やデパートなど街中には多くの
「HELP JAPAN」の文字が書かれ、コンビニや駅には募金箱も置かれました。街中で日本への
募金の呼びかけをしてくれて、国を挙げての日本救済キャンペーンという感じでした。
<千羽鶴まで折ってくれました>
日本赤十字社によれば、海外から日本赤十字社に寄せられた義援金の額は、米国の約30億円、
台湾の約29億円、タイ国は貧しい人々も多いのに、三番目となる約20億5千万円も寄付して
貰いましたものネ。他国を救済するために国全体が動くことに驚かされました。改めて深謝です。
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